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特定課題研究ユニット詳細 2007年度

さとやま保全研究所

研究所名 さとやま保全研究所
研究課題名 農場予定地周辺の里山を活用した保全教育の展開
研究所概要 (研究目的・成果達成のイメージ)
 わが国の保全教育は,大幅に遅れているだけでなく,輸入されたプログラムが多いため,日本の自然環境や日本人の自然観に根ざしていない。そこで,本研究は日本の里山に根ざしたプログラムを開発することを目的とする。
 本研究では川崎市にわずかに残された里山である川崎市麻生区黒川地区に位置する明治大学の農場予定地の斜面樹林等をフィールドとして活用する点に特色がある。本研究では,里山保全活動を農場の用地で実際に行い,生物学的なデータから評価し,順応的管理の手法を検討する。
 予想される結果としては,市民が実際に里山保全活動に参加することと,モニタリングすることによって,保全意識が高まることがあげられる。さらに,日本型の保全教育プログラムを開発するには日本人の自然に対する見方を解明することが必要なので,自然保護を進めるための戦略が明らかになることが予想される。本研究では,これらの効果を,保全生物学的観点から解析するだけでなく,レクリエーション論や野外教育の観点からの解析によってプログラムのあり方を明らかにする。さらに,本学学生にもプログラムを体験してもらい,プログラムの改善と普及を図る。
研究者 所属 氏名
  農学部 教授 倉本宣
  農学部 教授 輿水肇
  農学部 准教授 加納明彦
  法学部 准教授 多田聡
  農学部 准教授 菅野博貢
研究期間 2006.4~2011.3
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