2007年度後期開講
一般公開講座「現代のケベック」のご案内
政治経済学部の講義科目ですが、一般・学生の方も自由に受講できます。
政治経済学部では、以下の要領で特殊講義「現代のケベック」を10月から開講いたします。当学部では地域社会の問題を最重点研究課題として位置づけ、所属全教員が参加して学部創立百周年記念事業総合研究「国際地域の社会科学」を始めております。本講義は、カナダ・ケベック州政府と協力して、その成果の一端を一般の方にも公開し、還元しようとするものです。どなたでも無料で受講できますので、ふるってご参加下さい。
【講義概要】 本講義ではカナダ・ケベック州を様々な角度から捉えることによって,グローバル化が進む中での,地域社会のあり方を考える。少子化現象が深刻になる中で移民を積極的に受け入れ多民族共生型社会を目差すケベック,経済のグローバリゼーションを重視する一方で文化の独自性を守ろうとするケベックは注目の地域である。カナダという「国」の中にあるケベックという「地域」を勉強することによって,国と国との関係では捉えることのできない「人と人」との交流・文化・相互作用など,新たな視点を本講義は提供することとなろう。 なお,この講義はケベック州政府事務所より助成を受けて開く講座である。ケベック人から生の報告もしてもらう。また,ケベック州だけをテーマにする講義は日本で唯一であり,一般にも公開されるユニークなものである。コース以外の学生にもぜひ受講してもらいたい。本講義が現代国際社会の抱える諸問題を一地域を通じて考える機会となれば幸いである。
期 間: 2007年10月1日〜2008年1月21日 計12回
時 間: 月曜日5時限目(16:20〜17:50)
場 所: 明治大学駿河台校舎リバティタワー14階 1143教室
対象者: 政治経済学部3・4年生。一般・学生にも公開します。
言 語: 日本語以外の言語(フランス語か英語)で成される場合は通訳がつく。
講義日程・講義テーマ・担当講師(括弧内は担当者。変更される場合もあります)
講 義 |
日 付 |
主 題 |
講師・肩書 |
第1週 |
10月1日 |
講座の概要説明・ケベック概観 |
小畑精和,本学政経学部教授 |
第2週 |
10月8日 |
ケベックの現在と歴史 |
竹中豊、カリタス女子短期大学教授 |
第3週 |
10月15日 |
ケベック社会と女性 |
山出裕子、お茶ノ水女子大学ジェンダー研究センター研究員 |
第4週 |
10月22日 |
ケベックの経済 |
池内光久、元Canada-Japan Business Review誌在日代表 |
第5週 |
10月29日 |
ケベックの文学 |
小倉和子、立教大学観光学部教授 |
第6週 |
11月12日 |
ケベックの舞台芸術 |
藤井慎太郎、早稲田大学文学部准教授 |
第7週 |
11月19日 |
アメリカの中のケベック文化(仏語、通訳あり) |
ルイ・ジョリクール、ラヴァル大学国際関係学部副学部長. |
第8週 |
11月26日 |
ケベックの言語 |
寺家村博、拓殖大学政経学部准教授 |
第9週 |
12月3日 |
ケベックの政治 |
伊藤剛、本学政経学部教授 |
第10週 |
12月10日 |
ケベックとカナダの連邦制(仏語、通訳あり) |
エリック・モンプチ、モントリオール大学政治学研究所研究員 |
第11週 |
12月17日 |
ケベックの課題と未来(仏語、通訳あり) |
ケベック州政府在日事務所新代表 |
第12週 |
1月21日 |
まとめ |
小畑精和,本学政経学部教授 |
聴講無料・予約不要
以 上
|