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政治経済学部

市川ゼミ・木寺ゼミが公共政策フォラーム2016 in 津南にて各賞受賞

2016年10月03日
明治大学 政治経済学部

市川ゼミナール市川ゼミナール

木寺ゼミナール木寺ゼミナール

日本公共政策学会と新潟県津南町の共催による「学生政策コンペ」が、津南町の「ニュー・グリーンピア津南」において、15大学18チームの参加を得て、9月24日(土)に予選会、翌日の25日(日)に決選が行われました。。
テーマは「みんな雪のおかげ」で、予選会は9チームごと、第1グループ第2グループに分かれ、予選会を通過した各3チームによる合計6チームによる決勝戦が25日(日)に行われ,政治経済学部市川ゼミナール・公共政策班が最優秀賞<日本公共政策学会長賞>を受賞しました。政治経済学部木寺ゼミナールが3位に当たる<津南町町議会議長賞>を受賞しました。
市川ゼミは昨年の公共政策フォラーム2015 in 釧路でも公共政策学会長賞を受賞しており、2年連続のトップ賞受賞となります。木寺ゼミも釧路市長賞を受賞しており、初参加より2年連続の入賞となります。

最優秀賞<日本公共政策学会長賞>

空き家を助雪し町を元気に!
~あなたもオーナー「一口家主制度」~

メンバー
政治経済学部3年 市川ゼミナール
藏田聖人(代表)
桐生拓海
熊崎千夏
根岸みなみ

内容
最近、法制度が整備され、十分に維持更新を行っていない空き家が「特定空き家」と認定され、土地家屋の持ち主への固定資産税の減免が廃止されることになりました。これは、過疎地の空き家所有者にとって大きな問題となりつつあります。市川ゼミナールチームは、空き家とオーナー制度を組み合わせた、「一口家主制度」を問題解決の糸口として、フォーラムの開催地である新潟県津南町に提案しました。
津南町では、空き家の増加と人口減少、さらには交流人口の伸び悩みに直面しており、これについての解決のアプローチとしての制度の提案です。
この制度は空き家所有者・管理者、NPO、オーナーという3者の連携によって成立します。
空き家の改修費やオーナーに提供するプログラムの運営の実をあげるために、さらに、日本有数の豪雪地帯である津南町の雪を「商品化-雪だるま」の注文販売することで運営の経費の一部を補てんしていきます。
この制度を導入することで、空き家所有者・管理者は「特定空き家」の認定から逃れることで税金の節約ができるとともに、雪下ろしの作業がなくなり、家屋の維持・更新が実現されます。一口年間5万円を支払うことでオーナーとして空き家に投資(1軒で12オーナー)することで、オーナーは行きたい時に津南の自然と様々なイベントを優先的に楽しむことができます。この両者と津南町の間で活躍するのがNPOです。
人口減少はじめ、多くの課題を抱える津南町が、この制度を実現することで蘇ることができるのです。

蔵田君のコメント
 現地での4回のフィールドサーベイも含め、多くの苦労が実り、非常に嬉しく思います。受賞には多くの方からの助言や手助けを頂戴しました。本当にありがとうございます。

3位<津南町議会議長賞>

地域留学が自然と人をつなぐまち
~学生がデザインする新しいコミュニティのカタチ~


メンバー
牛山 大稀(代表)、
實 香菜子、巴山 雄太、吉田 栞理、長坂 春佳、新井 美帆、本多 由芽、増子  悠、松尾 和也、富田 優一、陣内 直樹、齋藤 真帆、 関  達哉、福島 隆仁、鈴木 紀大、中村 亮太、新村 実彩、川崎 慈、小室 友里、長谷川 久美子、衛藤 舜、笠井 真帆、村木 麻衣


内容
 豪雪地帯である津南町に、コミュニティデザインを学ぶ場として地域留学という新しい実践学習を提案し、その施設の存在により、定期的に津南町に若者が集まる流れを生み出す。また「つなん雪まつり」の前夜祭という位置づけで、地域留学施設の学生スノーシアターを用いた冬の映画祭を新しく開催することにより、冬季の観光客数の増加を見込む。夏季では、大地の芸術祭において、地域留学施設の学生が地域住民やアーティスト、運営団体との関係性をファシリテートすることで、相互連携を更に強化するとともに、津南町内に芸術祭の新たな拠点を形成することで津南町に人の流れを呼び込む。以上のように留学施設の設営を軸に、年間を通し一定の交流人口獲得の流れを作り出すのが我々の目的である。                 
 これらの政策により、「若者減少」「冬の観光客数の低迷」「大型イベントにおける周縁化」という3つの課題の改善に包括的に寄与することを目指し、雪のおかげで今よりさらに元気な津南町を作り上げることを、私たちは提言した。