明児会

明児会(明治大学出身児童厚生員とその仲間の会)発足

 2000年1月15日,明治大学出身の児童館関係者で作る同門の組織として,標記の会が発足しました。各方面で明治大学卒業生の同門組織が作られていますが,社会教育分野では初めての試みと思われます。そこで,会の発展を願いつつ,ここに至った経過と会の概要,今後の展望などについてご紹介したいと思います。

「子どもの社会教育」と児童館

 近年,子ども達の育ちの過程に何かと大きな問題が生じ,世間を騒がせています。子ども達の健やかな育ちを支援すべく,関係方面あげての懸命の努力が続けられていますが,社会教育の世界も例外ではありません。しかし,課題も山積しています。
 日本では,長いこと社会教育=成人の主体的な学習活動として捉えられがちでした。そもそも発達途上の子どもにそうしたことは不可能だという主張に押し切られ,子どもと社会教育を結び付ける理論と実践=子どもの主体的な学習活動(便宜上,「子どもの社会教育」と呼称)の研究と展開はとかく等閑視されがちでした。
 こうした状況の下で,ましてや法制上は児童福祉施設と位置付けられる児童館であるにもかかわらず,それが有する教育機能に注目し,社会教育実習の対象施設として積極的に位置付けてきたのが明治大学でした。1994年度から毎年,都内の児童館に実習生を送り出し,学生の教育に力を注ぐ一方,「子どもの社会教育」を推進する拠点施設として,子育ち・子育て支援に資する児童館の存在意義を,広く世間一般に明らかにしてきたのでした。社会教育の研究にも大きな貢献を果たしています。1999年度までに,実習生の総数は19名に達しました。
 また,この過程で児童館の現場で働く卒業生との結び付きも少しずつ拡大していったのです。やがて,2~3年前から,こうした卒業生の間で,児童館を縁とした同門の組織を作れないものかと俄に囁かれ始めたのでした。卒業生の一人が児童館・学童保育の教育論を講ずべく,母校の教壇に立つことが決まったことで,話は実現に向けて大きく歩み出しました。

設立の呼びかけ

 会の設立構想は,1999年7月3日,「第1回 児童厚生員ジャンボリ-」(詳細後掲)の開催にあたって関係者に公にされ,半年間のさらなる検討を踏まえて発足の展望となりました。こうして2000年1月15日を迎えることとなったのです。 過去に児童館で社会教育実習を経験した卒業生と現役の4年生,所在がわかっている児童館職員の卒業生など,約30名に設立のお知らせと入会の呼びかけがなされました。設立の意図はこの呼びかけ文に端的に表現されています。ご参照ください。
「明児会(明治大学出身児童厚生員とその仲間の会)」が発足します!

-設立総会開催のお知らせと入会のお願い-

 児童館・学童保育に縁の卒業生の皆様。
 いよいよ1999年も終わりを迎えようとしています。お元気にお過ごしでしょうか?
 ところで,今夏以来設立の検討が進められて参りました「明児会」ですが,いよいよ準備が整い,この度設立総会を開催する運びとなりましたので,ご挨拶とお知らせを申し上げます。ご多忙中恐縮に存じますが,どうか奮ってご参加くださいますよう,謹んでご案内申し上げます。
 私たちの母校・明治大学は,教育や福祉の専門教育課程を持たない大学にもかかわらず,おそらく4年制大学としては,児童館での実習をカリキュラムに採用する唯一の学校です。また,1999年度には,「現代の子どもと社会教育」講座が開講されました。2000年度からは,教職課程の講座としても認可される予定ですが,児童館・学童保育の専門教育講座は本学と法政大学にしかありません。児童館や学童保育に勤務する卒業生の総数は必ずしも多くありませんが,その発展に寄与する動きの要所要所で活躍しています。児童館・学童保育を目指す現役学生諸君も増加の一途です。
 こうした状況に照らして,機は熟せりの判断をくだしました。児童館や学童保育に勤務したり,関心を有する方々を中心に,独自な同門の会を作り,相互の研鑽と親睦,母校と児童館・学童保育の発展のために力を合わせて参りたいと思います。
 是非,こうした趣旨をご理解いただき,明児会にご入会くださいますよう,お願い申し上げます。

「明児会」設立総会

 設立総会は,2000年1月15日(土),15:00~16:00,駿河台キャンパス13号館3Fの社会教育主事課程室で,7名の卒業生,4年生の参加を得て開催されました。呼びかけ人が簡単に経過報告を行った後,設立趣意の審議と承認,相談役・世話人・事務局担当の選出,当面の活動の検討を行いました。
 呼びかけ人から提案された設立の趣意は以下の通りです。すべてを承認の上,加えて,学校の枠を越えて,児童館や学童保育に関心を寄せるすべての人々,特に若い人達を支援していくことを確認しました。
明児会(明治大学出身児童厚生員とその仲間の会)

-設立の趣意-
「会の性格は・・・」
 明治大学出身の児童館・学童保育職員と児童館・学童保育の振興に賛同したり,関心を有する卒業生の皆さんが集う同門の会です。

「設立は・・・」
 2000年1月15日に,明治大学校内において設立総会を開き、本趣意書を審議(必要により,一部変更),承認の後,発足といたします。

「目的と活動は・・・」
・ 児童館を縁としてつながる同門の会として,卒業生の交流と親睦を深めます。
・ 母校の教育振興のため,特に,社会教育実習生の受け入れ,実習先の斡旋,授業のお手伝いに当たります。
・ 現役学生の皆さんのため,就職情報の提供や,アルバイト,ボランティア活動の機会の提供に当たります。
・ 明治大学の先生方,現役学生の皆さんとの交流の機会を積極的に設け,母校の振興に寄与することを常に企画し,実践します。

「運営は・・・」
会の発展に伴って細部に渡る規約を設けることとし,当面は,
・ 設立呼びかけ人と,設立総会に参加された方々の中から有志を募り,集団世話人体制を作ります。合議制で様々な事業の企画や入退会の承認、問題の処理に当たります。
・ 常設の連絡先を兼ねて,事務局を設けます。
・ 円滑な運営を目指し,様々な場面での助言・助力者として,適当と思われる方何人かに相談役をお引き受けいただきます。
・ 年1回は全会員が集う機会を設け,必要な報告や問題の検討を行う他,世話人の補充などに当たります。

「運営経費は・・・」
 当面,固定した会費は設けず,主催行事を開催する度にカンパを募ります。その他,常時任意のカンパを受付,有志の浄財で運営します。その後,会の発展に伴い,必要に見合った会費制度を導入します。

「入会するには・・・」
 「近況報告」用紙にある「明児会への入会希望」欄の「希望します」に○を付けて事務局にご送付ください。
 なお,大学と関係部署の担当者のご好意により,事務局は資格課程事務室の一角である社会教育主事課程室に置かせていただくこととなりました。さらに,会員の方には,毎年,大学から発行される「明治大学社会教育主事課程年報」が無償で贈与されることになりました。関係者の間での様々な情報の交流が期待されます。

当面の活動

 また,当面の活動については,以下のような確認をえました。
  • まずもって,会の設立を関係分野で活躍する全国の卒業生に周知し,より多くの会員を募ることが重要であることから,明治大学広報,明治大学ホ-ムペ-ジ,資格課程事務室ホ-ムペ-ジに記事の掲載を依頼すること。
  • 現役学生諸君他の児童館・学童保育現場への就職困難を解消すべく,就職情報の収集を積極的に推進することになりました。適時事務局に情報を集約していきます。全国に散らばる卒業生のご協力が期待されます。大学のご好意により,社会教育主事課程室の掲示板に専用の就職情報掲示スペ-スをいただくことになりました。詳細は事務局担当から希望者に提供します。
  • 「児童厚生員ジャンボリ-」を共催すると共に,全会員が集う機会を年2回程度設け,交流と親睦を深めたいと思います。

児童厚生員ジャンボリー

 この催しは,そもそも「現代の子どもと社会教育」講座における,社会教育プログラム作り実習が目的で始められたもので,講座に集う学生諸君有志が担当者である立柳と共に企画会議でプランを練り,起案書のまとめやポスタ-,チラシの作成と配布など,概ね社会教育の現場職員が日々行っていることをすべて体験します。
 固有な趣旨は以下の通りですが,年齢的に近い職員と学生が交流して引き合い,ボランティア活動の機会が拡大したり,児童館に対するイメ-ジが拡大して,子どもや児童館,社会教育に理解と関心を深める者が増えるなど,様々な成果が生まれるようになりました。臨床現場を伴う世界において,現場の本質は言わずと知れた「実践」。この本質をきちんと極めることのできる若い職員がここから次々と育ってほしいと期待しています。
 また,当然に,卒業生と現役学生との交流という側面もあります。半期完結の講座の締めくくりの意味もあり,前期終了の7月と後期終了の1月に定期開催が定着する兆しです。実質的に関心のある方はどなたでも参加可です。是非ご参加ください。

相談役・世話人・事務局担当

 設立総会で選出された運営担当者は以下の皆さんです。日常の会務運営は世話人と事務局担当で主として処理いたします。何かあればご連絡,ご相談ください。特に,事務局が学内に設置されたことから,日常,昼間の連絡が可能となりました。就職情報の提供,ボランティア募集等,様々なご連絡を楽しみにお待ちしています。ご支援ください。
相談役
鈴木一光(全国児童館連合会常務理事/事務局長,法学部卒)
小林 繁(明治大学文学部教授,社会教育学)
世話人
千葉雅人(中野区宮の台児童館,がんばれ東京の児童館研究集会事務局,文学部卒)
宮代哲男(杉並区高円寺南児童館,NET=関東甲信越児童厚生員ネットワ-ク代表,経営学部卒)
立柳 聡(福島県立医科大学看護学部,元豊島区児童厚生員,「現代の子どもと社会教育」担当,文学部卒・大学院政経MA修了)
事務局担当
平川景子(明治大学文学部)
事務局
〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
明治大学 平川景子研究室(tel:03-3296-2024)

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