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ブレーメン経済工科大学(HSB)への留学を志望する皆さんへ

2007年6月
 「留学」は皆さんの経験を豊かにし、大学生・社会人として自立した行動ができるようになる大きなチャンスです。必要な情報は、自分から積極的に出向いて集めましょう。その第一歩として、いくつかのヒントを下にあげておきます。これをぜひ参考にしていただき、アドバイザーの先生だけでなく、商学部グループ(駿河台・和泉)、国際交流センター、ドイツ大使館などの主要な機関とコンタクトを取ってください。情報は今後変化してゆくこともありますので、必ず最新の情報を確認するよう注意しましょう。

I. まず「協定校留学制度」について知る

 商学部の学部間国際交流協定校であるブレーメン経済工科大学(ドイツ語名 Hochschule Bremen = HSB、英語名 Bremen University of Applied Sciences = BUAS)への留学は、明治大学の「協定校留学制度」による留学であり、商学部が派遣留学生の選考を行っています。まずは国際交流センターが提供している次の情報を参照し、「協定校留学」の項目を中心に読んでみてください。すると、留学にあたって何をどう考えていったらよいか、おおよそのイメージができてくると思います。
・ 国際交流センターHP「海外留学について」 http://www.meiji.ac.jp/cip/system/system.html
・ 国際交流センター発行の冊子「海外留学の手引き」(冊子体)

 なお、国際交流センター発行の資料には、主として大学間国際交流協定校の説明があり、商学部の学部間国際交流協定校について記載していない場合があります。HSBについては商学部HPや、そこで紹介しているリンクを活用してください。

・ 商学部HP「ブレーメン経済工科大学」
http://www.meiji.ac.jp/shogaku/exchange/bremen.html

II. HSBという具体的な留学先に向けた準備を始める

 あなたはブレーメンで何を学びたいですか?留学の目的をはっきりさせるためにも、色々と調べてみましょう。ドイツという国、ブレーメンという町について知ることも大切ですし、HSBで開講されている授業についても調べる必要があるでしょう。(授業内容については、HSB「経済学部」のHPにある講義要項 Vorlesungsverzeichnisなどを参照してください。)
 HSBではヨーロッパの政治・経済について英語による講義のプログラムも組まれており、すでに十分な英語力のある人はその履修を考えてはいかがでしょうか。(商学部グループ(駿河台・和泉)で、別紙「European Economics and Politics」をご覧ください。)。日常生活に必要なドイツ語力を養成しながら、英語で専門知識を深めるという選択肢もあります。
 以下に、学生の皆さんから寄せられる質問を5つピックアップしましたので参考にしてください。
Q1. 留学しても、4年間で明治大学を卒業できるのですか?
 たとえば留学先に3年次の9月に出発し、翌年4年次の6月に帰国しても「継続履修制度」を利用することで4年間での卒業が可能です(「海外留学の手引き」参照)。またHSBの場合、商学部の交換留学生は夏学期(3月〜)からでも、冬学期(9月〜)からでも留学可能です。滞在期間は自分の計画に従って半期、または1年間を選択することができます。詳細は学部事務室等で必ず確認をしてください。

Q2. 4年間で卒業するための学業計画はどう立てたら良いですか?
 HSBで修得した科目は、商学部の卒業要件単位として認定される可能性があります。(「海外留学の手引き」で単位等の認定手続きの項目参照。)単位認定の際には、留学先の成績証明書のほか、学習の実績を示すノートなどの資料が必要です。HSBで履修する科目が、商学部で設置しているどの科目に相当するか、また、何単位分に相当するかについては、帰国後に事務室で具体的に相談をしながら、認定手続きに入ります。
 留学先で科目が修得できるか、またその科目が商学部で認定されるか、については計画通りにならないこともあります。ですから、留学に出発するまでに、商学部で十分な単位修得をしておくことは大切です。また、4年次では「最低12単位を修得しなければならない」ルールがありますので、この12単位をどのように修得するかについて、具体的に考えておく必要があります。
Q3. 語学能力はどれくらい必要ですか?
 完璧なドイツ語ができる必要はありません。しかし、日本である程度のドイツ語学習を進めておけば、ドイツ留学は何倍にも楽しくなります。
 商学部の派遣留学を希望する皆さんは、次のドイツ語レベルを目安に勉強してください。
  1. ドイツ語技能検定試験(独検)3級合格以上、2級挑戦レベル
  2. ゲーテ・インスティトゥートのドイツ語検定試験で、基礎レベルA2修了(Start Deutsch 2)以上、中級レベルB1/B2 (Zertifikat Deutsch)挑戦レベル
・ 独検Online 「試験概要」の「検定基準」  http://www.dokken.or.jp/outline/
・ ゲーテ・インスティトゥートの検定試験   http://www.goethe.de/ins/jp/tok/lrn/stf/jaindex.htm
 (コースレベルの説明があり、検定試験の基準が分かります) 

 独検では、3級の合格基準が「ドイツ語の初級文法全般にわたる知識を前提に,簡単な会話や文章が理解できる。(ドイツ語授業を約120時間受講しているか、これと同じ程度の学習経験のある人)」となっています。商学部で週2コマのドイツ語授業を1年間受講すると、授業時間だけで約90時間です。通常の授業以外に、次のような学習機会を利用し、1年次から学習時間を楽しく着実に増やしてゆくと良いでしょう。(1)〜(3)は明治大学主催の講習で、ネイティブの先生方が講師です。
  1. 学部間共通外国語「ドイツ語会話」
  2. 学部間共通外国語 夏期集中講座「ドイツ語会話」(学内の校舎で2週間)
  3. 夏季海外語学研修 ドイツ語(ウィーン大学で約1か月)
  4. 学外の各種ドイツ語講習(他大学のオープンカレッジ、外国語学校、ゲーテ・インスティトゥート主催の講習など)
Q4. 資金計画はどうしたら良いですか?
 次のような項目を中心に、必要な資金を手当てするとよいでしょう。なお、2007年6月現在、1ユーロは約160円です。
  • 留学期間中に支払う明治大学への学費
  • ドイツへの渡航運賃
  • 海外旅行保険、傷害保険等
  • ビザ取得の手数料
  • HSBでは「学費」はありませんが、学期ごとに「諸経費」を支払う必要があります。諸経費:学生組合費、定期券代などを含み、1学期あたり約120ユーロ
  • ドイツ滞在中の健康保険(HSBで入学手続きの際加入できます):月額約60ユーロ
  • 家賃:学生寮(光熱費込み)月額230ユーロ、敷金230ユーロ、年間清掃費25ユーロ
  • 生活費(食費、雑費、娯楽費)
Q5. 留学のための奨学金はありますか?
次の助成金・奨学金に応募することができます。(1)と(2)は併用が可能です。
  • 海外留学経費助成金制度(窓口:国際交流センター)「海外留学の手引き」を参照のこと。協定校留学者に最高30万円を助成します(返還の必要はありません)。採用は、そのときの応募者数などによって決められます。
  • 日本学生支援機構「第二種奨学金(短期留学)」(窓口:各地区の学生課カウンター)ここでいう「短期留学」とは、3か月以上1年以内の留学を指します。留学の開始月に応じて、年3回の応募期限が設けられています。貸与奨学金(有利子で返還義務あり)。学部生の場合、月額3万・5万・8万・10万から選択します。家計・成績審査の基準を満たしていれば、採用の確率は高いそうです。
 このほかにも、出身都道府県別の奨学金や、民間の奨学金などの可能性がありますので、国際交流センターHPや、インターネットなどで、応募資格のある奨学金をさがすことをお勧めします。
  • 商学部では学部国際交流委員会を中心に、皆さんの留学への挑戦を応援しています。ドイツ語の授業ご担当の先生や、商学部事務室(駿河台・和泉)などを通じて、必要なコンタクトを取り、アドバイスを受け、すばらしい留学を実現させてください。Viel Erfolg!
(商学部国際交流委員会 ブレーメン担当委員作成)