商学部の現場

CASE09

百聞は一見にしかず

~まちあるきから知る~

細い路地でも重要な「まちあるき」の一つ。岐阜県郡上市

中川ゼミナールの活動の中に、フィールドワーク(現地での観察や調査)を基本とした「まちあるき」がある。対象となる地域を知るために行っているものだが、そこには地域の活性化を目指して奮闘する学生の姿があった。

あなたなら町をどうつくる?

このゼミでは、その土地に何らかの利益をもたらす観光資源を探し出すことを目的に、フィールドワークを行っている。学生たちが実際に現地に行き、自分たちの目と耳でその地域の現状を把握し、その土地の特徴や長所を理解したうえで、地域の活性化につながるアイデアを考え提案する。
「時間はとられますが、このゼミでしか経験できない貴重で意味のある時間です。またアイデアを出すのは自由ですが、社会人の方々と連携しているので責任が伴います」。

地方のものを都会から発信

中川ゼミの奥美濃班では、岐阜県郡上市と連携して7年前から郡上味噌を使った奥美濃カレーのプロモーション活動を実践している。大都会での認知度向上をめざしたイメージキャラクターの考案や、明大学園祭での奥美濃カレーの販売など多くの活動を行ってきた。

横須賀カレーフェスタに出店!

「当初はイベントの参加に難色を示していた地元の人々もB-1ランプリに参加したり、横須賀カレーフェスタに出店したりと、精力的に行動する学生たちに刺激され、積極的に参加してくれるようになりました」。
楽しそうに話してくれたのは、奥美濃班の千田将弘さん。やりがいや目標を持ってゼミ生として活動し、確実に成果として実を結んでいることが自信につながっているようだ。

自由な発想で、相手の立場になって

ゼミは班での活動が基本で、学生は共通の目標を達成するために活動する。それは"人を活かす"力を身につけることだ。共に活動している人々に目を向け、「この人は何ができて、何が苦手なのだろう」「何かやりたいことがあるのかな」など、それぞれの能力や意思を理解し、限られた条件下のなかで最良のパフォーマンスを集団で行うための能力を実践で学ぶ。"人を活かす"力を身につけること、そのためのツールがフィールドワークであり、中川ゼミなのだ。

Editor

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