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商学部創設100周年記念式典

商学部創設100周年記念式典・講演会を開催 !! ~新たな歩みへの決意を表明~

式辞/鈴木義夫商学部長

  明治大学商学部は9月25日、駿河台校舎アカデミーホールを会場に創設100周年記念式典・講演会を開催した。来賓、本学役員・役職者、および卒業生、在学生等約550名の参列者を前に、100周年を祝うとともに、これからの100年に向けて商学部の新たな歩みへの決意を表明する式典となった。

 商学部創設100周年記念式典・講演会および祝賀会が9月25日、午後1時からアカデミーホールで盛大にとり行われた。 1904年4月に認可され、同年9月に開講した本学部は、早稲田と並び私学の商学部としては最も古い伝統と歴史をもつ学部で、この間『明治の商科』として有為な人材を世に送り出してきた。

司会/渡辺宜嗣アナウンサー

式典はテレビ朝日の渡辺宜嗣アナウンサー(1977年商学部卒業)司会のもとで開式。 沢内隆志商学科長の開会の辞に続き、式辞にたった鈴木義夫商学部長は、誕生時の教授陣および授業科目等にも触れながら、平坦ではなかったこの百年間を回顧しつつ、更なる発展を目指して取り組んでいる教育改革に言及。『市場およびそこに生ずるさまざまな形態の取引や活動を総合的に教育・研究する』という商学部の社会的な存在意義は色褪せることなく不変であり、『グローバルに活躍しうる人材の育成』という創設以来の信念の具現化が当面の課題であると述べた。また今後、「少人数教育を重視する伝統を踏まえつつ、カリキュラムの絶えざる改革によって、学生諸君が自信と満足が得られる学部とすることがわれわれの使命である」との決意表明で式辞を結んだ。

祝辞/森宮康教務担当常勤理事

 続いて森宮康教務担当常勤理事が祝辞で、文科省学術フロンティア事業に採択された商学部の大型プロジェクト「先端的グローバル・ビジネスとITマネジメント」の進捗とその研究成果に対する期待とともに、学部と大学院との連携が今後より重要となる点を指摘。また、式典の記念品とした『変わる時代、変わらない信念~明治が目指した商学の100年』と題した学部の百年史、および若手教員が受験生・在学生向けに執筆した『これが商学部!』の2冊の著作を例に挙げながら、商学部の研究・教育への期待を述べた。
 来賓の青木信樹校友会長、石橋良一連合父母会長からは、それぞれ校友の立場、父母の立場から商学部への注文・期待をこめた祝辞が述べられた。
 最後に千葉修身産業経営学科長が閉会の辞で式典は終了した。

講演/山本良一氏

引き続き2時から行われた講演会では、はじめに株式会社大丸の山本良一取締役社長(1973年商学部卒業)が登壇、「お客様基点で考え抜く」と題して講演した。話の中では在籍したバスケットボール部での経験をまじえながら、鳥の眼・虫の眼・魚の眼という3つの視点(マクロ・ミクロ・中間)で社会の変化を読み取ることの重要性、また小売業の経営環境の変化に対して顧客サービスをわかり易く解説、大丸の経営改革への取り組みを披瀝した。

講演/渡邉美樹氏

 続いてワタミフードサービス株式会社の渡邉美樹取締役社長(1982年商学部卒業)が「夢に日付を」の演題で講演。学生時代からの起業と社長への強い意識、そのための準備と学習と経験を語った。そして「夢を持ったら日付を入れよう。具体的に日付を付けることによって、計画実現へのスケジュールをより具体化できる」ことを自身の経験に基づいて述べた。また、経営にはミッション・ヴィジョン・戦略が必要であること、和民の目標である「お客を幸せに、社員を幸せに、取引先を幸せに」のモットーから、食品の安全性を求めて取り組んだ低農薬農業の部門、さらに医療・教育への進出を語った。
 それぞれ講演後には質疑の時間も設けられ、会場からの熱心な質問や明大の構造改革への辛口なコメントなどもあり充実した講演となった。

 4時からは舞台をビクトリーフロアに移して祝賀会を開催。記念事業の一環として、交流協定を締結したフランスのレンヌ商科大学からの来賓も加えて、渡辺宜嗣アナウンサーの当意即妙な司会の下、和やかな交流が繰り広げられた。