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商学部

商学部4年 山尾健介さんが日本経営システム学会の学生発表優秀賞を受賞しました

2018年07月19日
明治大学 商学部事務室

表彰状表彰状

 山尾健介さんが、2018年5月26日に日本経営システム学会で発表した研究(山尾健介,山下洋史:「情報の質量と高さを考慮した情報引力モデル」,第60回日本経営システム学会全国研究発表大会講演論文集,pp.116-117)により、日本経営システム学会 学生発表優秀賞を受賞しました。当該研究は、ゼミ指導教員(山下洋史教授)の提案している「情報引力モデル」に対して、情報の質量と高さを新たに導入した研究であり、情報の「内容的価値」を質量として、また相手(負の非対称性)にとっての情報獲得願望係数を情報の高さ(相対的高さ)として、それぞれ位置づける独自の分析モデルを提案しています。この提案モデルにより、従来の情報引力モデルでは明確でなかった情報の「高さ」と「質量」を概念的に定式化し、物理学における物体の位置エネルギーと情報引力モデルにおける情報の位置エネルギーを対応づけた文理融合型研究を展開しています。さらに、提案モデルのシミュレーションを通して、IT/ICTの発展による情報の重力加速度の増大が、①情報の位置エネルギーを急速に大きくすること、②それによる情報遮断コストの増大を、IT/ICTの有効活用により抑制していく必要があることを示唆しています。
 こうした研究の新規性・学術性と、全国研究発表大会での優れたプレゼンテーション力が高く評価され、今回の受賞となりました。また、これまで受賞者のほとんどが大学院生であった学生発表優秀賞を、学部生の山尾さんが受賞したことは、特筆すべきところであります。