社会連携

関連サイト

漆研究の最前線:漆の文化と科学【川崎市教育委員会連携事業】

開催期間:2014年07月19日
明治大学 社会連携事務室

 天然素材である漆は、その優雅さと美しさと強さで、器物の装飾や、接着剤として、古くから大切に使われてきた。先人たちは様々な技法を駆使し伝統工芸品の漆を今に残している。
この講座では、これら漆塗りの原料となるウルシの木と、それを利用した漆塗りの文化、歴史的な漆工芸品の科学分析および漆の産地同定について、最近の研究成果を分かり易く解説し、日本の伝統文化を代表する一つである漆の文化と科学の関連について話題を提供する。

1、「漆液の改質と漆の新しい利用法」
漆液の特性と、その特徴を活かした改質、それを利用した新しい漆塗りなどについて解説する。[宮腰]
2、「ウルシの木の不思議」
ウルシは中国原産とされる木である。縄文時代にはすでに精巧な漆器を人々は作っていたが、どのようにウルシを持ってきて使っていたのかはまったく分かっていない。ここでは縄文時代の漆器製作とウルシとの関係について解説する。[能城]
3、「漆の伝統文化と漆芸を科学する」
日本の伝統技法である漆芸について解説し、漆液と漆の各種素材との関わり、それらの性質を活かした漆器作りや加飾を科学した結果について講義する。[神谷]
4、「歴史的な漆製品を科学する」
日本に伝わる様々な漆製品を最新の科学技術を使って分析すると何が分かるのかについて実試料の分析例を交えながら紹介する。[本多]
5、総合討論 [宮腰]

日 時:7月19日(土)13:00~17:00(開場12:30)
会 場:明治大学 生田キャンパス 地域産学連携研究センター 地階多目的室
料 金:
明大生、リバティアカデミー会員:無料/一般:1,000円
申 込:事前予約制です(全席自由、先着100名)
    ※リバティアカデミー事務局まで お申し込みください。
     academy.meiji.jp/course/detail/1594/

■講師紹介
宮腰 哲雄(みやこし てつお)
コーディネータ・明治大学理工学部応用化学科教授、バイオ資源化学研究所長
バイオ資源化学研究所所長。学術フロンティア推進事業「次世代機能材料漆の高度利用に関する学術的研究」のプロジェクトリーダー。専門は有機合成化学であるが、最近天然物を利用した機能材料合成や機能発現機構の解明を研究している。特に漆の科学に興味を持ち、漆樹液の分析、漆の重合機構、合成漆の開発、漆の工業的利用に関する応用研究、古い漆の分析などを研究している。

能城 修一(のしろ しゅういち)
つくば(独)森林総合研究所
縄文時代以降,日本列島において、人々がどのように植物を認識して、森林資源を利用してきたのかをテーマとして研究している。とくに、技術の進歩にともなって、木材の利用が多様化して、日本列島の奥地にまで拡大していく様相を明らかにしたいと考えている。一方、ウルシをはじめとする外来の樹種もかなり早い時代から利用されており、そうした植物とその利用技術がどのように、いつごろもたらされたのかにも興味を持っている。

神谷 嘉美(かみや よしみ)
地方独立行政法人東京都立産業支援センター博士研究員
東京芸術大学大学院修了後は、明治大学理工学部博士後期課程に進学し、漆膜の劣化や漆文化財の分析を通して漆芸技術の評価を目指す。現在、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターにて塗装を担当。日本文化財漆協会・漆工史学会・漆を科学する会会員。

本多 貴之(ほんだ たかゆき)
明治大学理工学部応用化学科専任講師
博士(工学)。大学院に進学時に漆の熱分解分析を手がけたことをきっかけに、さまざまな天然物の熱分解分析とその応用に興味を持つ。特に、外見が「漆」であるものをいかにして「漆であるか否か?」や「漆に何を混ぜているのか」を見極める分析手法の研究を行っている。あわせて、同じ手法による漆様考古試料の研究も行っている。



問い合わせ先

明治大学リバティアカデミー事務局
駿河台キャンパス・アカデミーコモン11階
東京都千代田区神田駿河台1-1
TEL:03-3296-4423
https://academy.meiji.jp.

「社会連携機構 イベント一覧 2014年度」へ戻る

上へ戻る

明治大学 MEIJIUNIVERSITY

© Meiji University,All rights reserved.