Go Forward

核磁気共鳴分光分析装置



核磁気共鳴分光分析装置
 この核磁気共鳴分光分析装置(NMR、 Nuclear Magnetic Resonance)は私立学校施設整備費補助金によって整備され、「新規な高機能材料の開発と評価」の研究に広く利用している装置です。NMRは有機化学・無機化学分野において欠かすことの出来ない分析装置となっており、明治大学理工学部においても複数台が運用されています。この装置では主として水素・炭素を対象として測定を行い、それらの元素の状態を調べ解析します。実は、このNMRは私たちの生活の近くにもその測定理論が利用されています。それは磁気共鳴画像法(MRI、 Magnetic Resonance Imaging)と呼ばれ、私たち人間の体内にある水の水素の状態を測定し「体内のどこに水分が多いか少ないか?」などを見ることで、体内に異常が無いかを見るために使われます。
 私たちの研究では水に限らず様々な化合物の水素・炭素の環境を測って、「今回の実験ではどの水素が変わったか?」「今回作った化合物は目的通りに作れたかな?」といった事を日常的に調べています。この毎日の測定が積み重なって新しい化合物が生み出されたことが確認され、医薬品や有機LEDの材料、特異な性質を持った高分子として世の中で利用されています。
理工学部