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ディジタル信号発生・評価装置









ディジタル信号発生・評価装置
 この装置は、無線通信システム、光ファイバ通信システムなど、様々なディジタルシステムに使われる高速な電気信号を発生したり評価したりするために使用されます。信号発生部分では、プログラムすることによって10GHzまでの任意の形の信号波形(正弦波、三角波、矩形波、あるいはもっと複雑などんな形の波形でも)を発生することが可能です。評価部分は、まずディジタルオシロスコープからなり、1秒間に1千億回(100 GSample/s)という速さで波形データを内部に取り込みます。これによって高速に変化する波形の情報を表示したり解析したりすることが可能となります。また、「0」と「1」からなるディジタルデータが、雑音などの影響でどれくらいの割合で誤りを起こすか測定することも可能です。

 この装置を使うことにより、ディジタルシステムの中を流れる信号がどのような振る舞いをするのかを知ったり、通信システムの場合であれば、遠くまで正しく波形を伝送するためにどのような工夫が必要であるのか調べたりすることが可能となります。この装置を用いた研究により、インターネットを初めとした情報通信ネットワークの高度化・高速化のために貢献しています。
理工学部