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【理工学部・理工研】校友・竹中寛之氏の論文がNatureに掲載されました

2017年06月27日
明治大学 理工学部事務室

Natureに論文が掲載された竹中寛之博士(2000年機械情報工学科卒業、2002年機械工学専攻博士前期課程修了、2006年機械工学専攻博士後期課程修了)Natureに論文が掲載された竹中寛之博士(2000年機械情報工学科卒業、2002年機械工学専攻博士前期課程修了、2006年機械工学専攻博士後期課程修了)

 校友・竹中寛之氏の論文が、世界で最も権威があり影響力を持つ科学雑誌Nature(Volume 546 Number 7658)に掲載されました。同氏はこの論文の筆頭著者(first author)であり共同責任編集著者(corresponding author)です。

 論文は、同氏がポストドクトラルフェロー(ポスドク)として勤務していたペンシルベニア大学(周知のように、全米最難関の研究志向大学の一つ)のAndrew M. Rappe 教授との共同研究によるもので、論文タイトルは、「Slush-like polar structures in single-crystal relaxors, Hiroyuki Takenaka et al., Nature, 546, 391-395(2017). (単結晶リラクサーにおける不完全氷結状態に類似した極性構造)」です。

 この論文における「リラクサー」とは陽極性領域と陰極性領域に分離した結晶構造をもち、各種(電気、磁気、力、熱、光)のセンサーあるいはアクチュエーター(物を動かす装置)へ応用可能な結晶です。このリラクサーは、その誘電率の周波数依存性にブロードなピークをもつため、誘電体の中では最も注目されている物質です。しかし、この誘電性の発現機構についてはこれまで未解明でした。同氏はこの機構を新しい手法を使って独創的な視点から理論的に解明しています。

 同氏はこの論文を作成するにあたって、新規分子動力学法などの多数のオリジナルコードを独自に開発しています。これには、本学在学中に受講した科目群が基礎となっています。それらは本学の物理学科に設置されている力学、物理数学、統計力学と量子力学に加えて、大学院における同種の科目群です。さらに、群論と結晶空間群の基礎と応用を応用化学科・石川謙二教授の講義から学びました。これらの重要科目を受講した契機は、当時の指導教員・圓谷和雄教授のアドバイスでした。

 同氏は課程博士(工学)の学位を取得の後、大学院指導教員の圓谷教授が紹介した米国オークリッジ国立研究所のD.J.Singh研究室でポスドクとして、第一原理電子状態解析法の開発とそれによる物質設計の研究に従事しました。この渡米は、世界における活躍を目指すことが明治大学への恩返しであるという本人の信念の結果でした。同氏は明治大学の基本理念「世界へ-「個」を強め、世界をつなぎ未来へ-」を、実践をもって具現した卒業生のひとりです。

 なお、今回のNature論文掲載に先立って、同じ研究室で学位取得した江口晴樹氏(現IHI勤務、本学兼任講師)の筆頭著者論文「有機磁性体を用いたドラッグ・デリバリー」が 、Nature姉妹誌 Scientific Reports (vol.5, Article number: 9194(2015)) に掲載(明治大学広報2015年6月1日号)されています。

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