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理工学部

【理工学部・建築学科】小林正美専任教授等が日本建築学会賞(業績)を受賞

2018年05月14日
明治大学 理工学部事務室

 このたび本学理工学部建築学科の小林正美専任教授、および大河内学専任教授と門脇耕三専任講師が主要委員を務める学生設計優秀作品展組織委員会が「『学生設計優秀作品展』-建築・都市・環境による建築設計教育への貢献」と題した業績で、日本建築学会賞(業績)を受賞しました。この賞は、近年中に完成した学術・技術・芸術などの進歩に寄与する優れた業績を表彰するもので、40年間にわたって「学生設計優秀作品展」を展開してきた(株)レモン画翠と重枝豊氏と共に受賞することになりました。
 
 受賞の対象となった通称「レモン展」として建築家を志す学生たちに親しまれている「学生建築設計優秀作品展」は、1978年に学生の発案をもとに7大学7学科により立ち上げられ、その後、「学生建築設計優秀作品展組織委員会」の尽力により継続して開催され、現在では全国の建築系教育機関56校78学科・大学院修士設計19校21専攻を数えるまでに成長しました。2017年度には開催40回を迎えましたが、我が国においては長期に亘って継続する貴重な卒業設計作品展の一つです。本学は、展示会の公共性に鑑み、後年の開催時からアカデミーコモンを展示会場として提供し、毎回5千人以上の入場者を得ています。
 
 展示会の特徴としては、(1)各大学(大学院)・専門学校建築科から正式に推薦された優秀な卒業(修士)設計作品であること、(2)学術団体や職能団体が主催するデザインコンペではなく、優秀な卒業設計作品を互いに展示し合い、同年代の学生たちが相互に意識啓発することを目的としていること、(3)建築デザインを表現する図面に加え、特に模型による表現力を重視していること、(4)各大学の学生たちが企画運営の段階から主体的に参加し、優秀作品講評、シンポジウム、ポートフォリオレビューなどを実施していること、などが挙げられます。
 
 この活動に対し、(1)我が国における過去40年間の建築設計教育のアーカイブ性、(2)人材のネットワーク構築による我が国全体の建築デザインの質の向上、(3)関係者が学生設計優秀作品展の立ち上げから長年にわたって継続と発展を実現し我が国の建築教育と建築文化に大きく貢献したこと、などが高く評価されました。
 
これらの評価や講評は、日本建築学会の公式サイトに掲載されています(https://www.aij.or.jp/images/prize/2018/pdf/2_4award_004.pdf)。
5月9日(水)~31日(木)の間,日本建築学会建築博物館ギャラリーにて受賞作品のパネルが展示され、5月30日(水)には建築会館にて表彰式が行われます。
 
参考:日本建築学会2018年各賞受賞者:https://www.aij.or.jp/2018/2018prize.html

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