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理工学部

上田綾乃さん (理工学研究科応用化学専攻博士前期課程1年・相澤守研究室) が第40回日本バイオマテリアル学会大会で優秀研究ポスター賞を受賞しました

2018年11月19日
明治大学 理工学部事務室

賞状賞状

受賞名:日本バイオマテリアル学会優秀研究ポスター賞
学会名:第40回日本バイオマテリアル学会大会
開催地:神戸国際会議場
開催日:2018年11月12-13日
発表者:〇上田綾乃、本田みちよ、相澤 守
演 題:イノシトールリン酸を利用した多孔質水酸アパタイトセラミックスへの亜鉛イオンの固定化とその抗菌性

内 容:
 理工学研究科応用化学専攻生体関連材料研究室(相澤守教授)では、手術後の感染などを防ぐ「抗菌性インプラント」の研究に取り組んでいます。
 近年、医療分野では、骨充填材や人工関節などのインプラント材が広く普及していますが、それらの使用後の術後感染症は重篤な合併症の一つであり、大きな問題となっています。そこで、本研究では、耐感染性および高い骨形成能を兼ね備えた「次世代型人工骨」の開発に取り組みました。
 より具体的には、当研究室で合成に成功したアパタイトファイバーを出発原料として利用し、二極化した細孔構造をもつ多孔質アパタイトセラミックスを作製しました。その多孔質セラミックスをイノシトールリン酸溶液に浸漬し、イノシトールリン酸のキレート結合(化学結合の一種)を利用して、抗菌性と骨形成能を併せ持つ「亜鉛イオン」をセラミックス表面に固定化し、得られた材料の抗菌性を明らかにしました。
 この研究成果が認められ、日本バイオマテリアル学会「優秀研究ポスター賞」の受賞につながりました(対象発表151件中27件が受賞)。日本バイオマテリアル学会は、バイオマテリアルに特化した日本唯一の学会であり、今年で40回目を数えます。なお、この研究は明治大学「生命機能マテリアル研究クラスター」の一環として実施されました。

関連ホームページ:
日本バイオマテリアル学会 http://kokuhoken.net/jsbm/
応用化学科 生体関連材料研究室(相澤研究室) http://www.isc.meiji.ac.jp/~a_lab/
明治大学生命機能マテリアル研究クラスター http://www.isc.meiji.ac.jp/~a_lab/cluster/ 
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