本部長挨拶

明治大学 研究活用知財本部

本部長 長嶋 比呂志

 本学は、2003年に文部科学省の大学知的財産本部整備事業モデル校として採択され、「明治大学社会連携促進知財本部」(知財本部、2011年に「明治大学研究活用知財本部」に名称変更)を設置しました。また、それに先だって承認TLOである明治大学知的資産センターを発足し、研究成果等の権利化や技術移転に取り組んできました。知財本部の役割は、第一義的には知財の創出・管理・活用にありますが、それと同時に、社会貢献を教育・研究に並ぶ大学の第3の使命と位置づけて、様々な活動を積極的に展開しています。知財の源泉である研究活動を産学連携や地域連携に活用し、さらにそれらの活動からの刺激によって研究を活性化するという、知の創造サイクルの確立を目指します。

 大学で行われる研究の大半は、特許取得等の知財確保を第一義的な目標として行われるものではありません。例えば、自然科学系の研究においては、ある現象に関する機構の解明や発見などに主眼が置かれます。このことは、研究の動機と知財確保の意欲とは、本来別個のものであることを意味します。特許等の知財の視点からは既知の技術であっても、大学における研究課題として取り組むことに、大きな意義がある場合は少なくありません。高度な研究の遂行によって大学の社会的使命が果たされることや、高度研究を通じて質の高い教育効果がもたらされることと、研究成果の特許性とは、それぞれ別個の価値として大学の研究活動の中に存在するという認識が重要です。

 一方で、大学の研究成果を、産業界や地域社会等のニーズに結びつけることには、研究を活性化する効果もあります。すなわち、実用化や産業応用からのフィードバックによって、研究成果が一層磨かれることが期待されます。

 以上のような大学の研究の特性を理解し、大学における研究活動の意義やあり方についての確固たる認識を持つことを、本学知財本部は活動の基本に据えています。学問的真理の探求には、厳密公正な方法論が必須であることは、大学の研究者が持つべきフィロソフィーとして常に意識されなければなりません。正しい方法論に基づく真理探求の姿勢と経験は、産業的価値の高い特許などの知財を生み出す能力の母胎となるはずです。従って、大学の社会貢献が求められる今日こそ、大学における研究の重要性を再認識し、研究力に裏打ちされた大学本来の使命を十分に果たすことによって、本学に対する社会の信頼を高めることが重要であると考えています。このような本学知財本部の活動の方針を学内外に向けてより一層発信していく趣旨から、2011年度より知財本部の名称を「研究活用知財本部」と改めました。

 今後も、信頼度の高い研究を基盤として、大学組織、教職員、研究員、学生だけでなく、それらを取り巻く地域社会や産業界にとって意義のある知財本部活動を推進するよう努める所存です。

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