ユビキタス教育

教材作成の手順(サンプル)

実際のeラーニング教材の作成手順を、「パワーポイントによる教材づくり」という仮想の教材作成例を想定して具体的に紹介します。

1. シラバスの作成

シラバスの形式は、いままで教室で行っていた授業と同じですが、いままで以上に「入口」と「出口」を意識して作成します。
「入口」とは、学習者にその授業を始める用意ができているかどうかということです。
「パワーポイントによる教材づくり」では、PCの基本操作や文書の入力ができ、クリックやドラッグといった基本用語が理解できていなければ、eラーニング授業を開始する準備が整っているとは言えません。前提となる授業や教材があれば紹介しておきます。 「出口」とは、この授業を受講すると、どのような知識や能力が身につくのかを学習者に具体的にイメージさせることです。学習の結果を常に意識させることは、学習を継続する意欲を高いレベルに保つ助けとなります。 

作成したシラバスの記入例 作成したシラバスの記入例 ※クリックで拡大します

2. 各回の授業構成の検討

eラーニング授業は、学習者が一回一回の授業内容が確実に身についていることを確かめながら、次に進めるように構成しておくことが重要です。そのことによって、学習者は自らの成長を感じながら、次回の学習に取り組む意欲を高めることができるのです。
もし、以前に同様のテーマで授業を行ったことがあれば、そのときに作成した板書計画やPowerPointの提示用教材を整理して参考にしながら、各回の授業構成を検討していきます。

教材画面の原稿作成例(その1) 教材画面の原稿作成例(その1)

この例のように、一回の授業を小さなブロックに分けて構成しておくと、単調になることを防ぐことができるだけでなく、学生が振り返りしやすくなります。
eラーニング授業では、教室での授業のように、授業の途中で学習者に発言を求め、その発言をほめることで達成感を与えることはできません。
ですから、小テストや課題提出などのイベントを効果的に使い、毎回、学習者自身に自らの成長を確かめさせることで、達成感を与えながら学習意欲を高めていく工夫が重要なのです。

3. 教材画面の作成

eラーニング授業では、教室での授業のように、アイスブレイクとして時事的な話題を紹介したりすることができませんから、どうしても授業の入りかた方が単調になりがちです。
ちょっとしたトピックスや雑学的な知識を紹介したり、映像資料やインターネットのホームページなどを紹介したりすることも有効な手法です。
いままでに似たテーマで授業を行ったことがあれば、そのときに作成した板書計画やPowerPointの提示用教材を素材チェックシートに整理して、画面構成案を準備します。
引用した文書や画像等については、他者著作物一覧にまとめて許諾申請の準備をします。
おおまかな画面構成案、素材チェックシート、他者著作物一覧をまとめたら、リエゾンやチュータの協力を得ながら、実際に使用する教材画面を作っていきます。

教材画面の原稿作成例(その2) 教材画面の原稿作成例(その2)

素材チェックシートの記入例 素材チェックシートの記入例 ※クリックで拡大します

他者著作物申請一覧の記入例 他者著作物申請一覧の記入例 ※クリックで拡大します

4. 教材画面の完成と授業の収録

個々の教材画面ができあがったら、PowerPointのスライドショーの機能を利用して流れを確かめながら、画面の展開を確認します。
そして、授業収録に向けてナレーション台本を準備します。PowerPointのリハーサル機能を使うと、授業時間を確かめておくこともできます。

完成した教材画面の例 完成した教材画面の例

eラーニング授業用の収録では、教室での授業と比較して、ゆっくり話すように意識したほうが、学習者が聞きとりやすい授業映像になるようです。
こうして完成した教材画面と授業映像は、コンテンツスペシャリストによってe-meijiシステム用に編集(オーサリング)され、eラーニング用教材が完成します。 
eラーニング授業の作成を行った感想をお二人の先生にお伺いしました。

明治大学のeラーニング授業では、このような手順で、教員を中心として多くの専門家が、それぞれの能力を発揮しながら、教材を開発しています。

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