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心理社会学科の代表的な授業を紹介します。

心理社会研究基礎演習Ⅰ(担当 竹松 志乃 准教授)

心理社会学科 1年 在学生
 心理社会学科では一年生のうちからゼミ(基礎演習)が組まれています。学科内で4つのゼミに分けられ、二年の終了までにすべての先生の授業を受けることができます。現在、私は竹松先生のゼミの授業を受けています。
 このゼミでは毎回授業内に配布されるプリントを読み、それについての意見や感想を毎回違う小グループに分かれて討論する形式です。プリントの内容は主に幼年期から青年期にかけての人間の発達にかかわるものが多く、こういった内容をここまで深く討論して考える授業はほかにはないのではないのでしょうか。そして知識をつけるだけでなく、ディスカッションの進め方を学べるのも魅力だと思います。また、ゼミの中では全員の仲がよく、いい雰囲気で授業が進められます。先生がお話しする内容も実に多彩で幅広く、ディスカッションの展開に合わせた知識や考えを提供してくれます。実に有意義で、毎週楽しみな授業です。
 入学する前はなぜ心理学と社会学のどちらの領域も学ばなければならないのかよく分からない部分もあったのですが、この授業を受けてみて両者は密接に関係する学問なのだと分かりました。個人の心理作用は社会全体と相互にかかわってくるものだからです。幅広い領域を学び、知識の土台を作っていくことは4年間の学習の上でとても重要になってくるのではないかと思います。

心理社会研究基礎演習Ⅰ(担当 内藤 朝雄 准教授)

心理社会学科 2年 在学生
 いじめを初めとした多くの社会問題を独自の視点から研究している内藤先生のゼミです。このゼミでは、卒論などへ向けて正しい論文の書き方を身につけるために、学生全員がそれぞれ自由なテーマを選び、一人一回小論文を書いて来ます。そして発表し、全員でディスカッションします。みんなそれぞれなかなか面白いテーマについて書いてくるので、論文としての完成度を内藤先生がチェックし補正しつつ、内容についての学生たちの意見交換はよく白熱します。
 ディスカッションは発表する学生が司会進行役となって進めます。全体的に学生たちの手によって作り上げていく90分であり、学生の自主性が大変尊重されているゼミです。何より雰囲気が堅苦しくないので、思ったことをしゃべることができます。先生も思ったことをしゃべられている様子です。笑いも多い、仲の良い楽しいゼミです。先生のレクチャーが面白いです。個人的には、内藤先生の考えていることが面白いと思うのでこのゼミに入りました。他の学生も多かれ少なかれそうなのだと思います。右でも左でもないリベラリストの視点から、社会を鋭く考察する内藤先生の著書を読んでから話を聞くとさらに面白いです。
 理論の構築に強くなりたい人も、いじめ問題に関心がある人も、教育問題に関心がある人も、またニート問題に興味がある人も、リベラリストも右寄りも左寄りも宮台信者も、ゼミに入って内藤先生と話す機会を持つと色々と勉強になることが多いと思います。

心理社会研究基礎演習Ⅱ (担当 高瀬 由嗣 教授)

心理社会学科 2年 在学生
 高瀬ゼミでは先生が決めたテーマを1人または2人で調べ、レジュメやパワーポイントを用いて担当する週に発表します。テーマは心理査定、 心理療法、精神科疾患、非行・犯罪、心理臨床家の仕事の5つにわかれており、その中でも例えば心理査定なら概論・質問紙法や投映法・面接法など、 心理療法なら人間性心理学や精神分析などといったように細かく分類されています。
 発表の前に紙が配られ、発表中に疑問に思ったことやわからない言葉や内容を書き留めておくことができます。発表後には、そのメモをもとに発表者に質問をすることができます。その際、発表者が答えられない場合は高瀬先生が丁寧にフォローをしてくれます。もちろん、発表者も調べた中で理解できない事があれば先生に質問をすることができます。 また、メモには発表に対する感想も書くので、発表者は、自分の発表内容やレジュメの良かった点や改善点を知ることができます。高瀬先生は心理査定を専門とする臨床心理士でいらっしゃり、スクールカウンセラーや精神鑑定のお仕事をされたこともあるので、授業の所々で様々な体験談を聞くことができます。臨床心理士の仕事の楽しい面や興味深い面だけでなく、辛い面などの現実的なお話もしてくださるので、特に臨床心理士を目指す人にとっては貴重な話を聞くことができます。心理関係にさらに興味を持つことができ、 有意義な一年間を過ごすことができるでしょう。

臨床心理学演習(担当 岡安 孝弘 教授)

心理社会学科 臨床心理学専攻 3年 在学生
    岡安ゼミでは心理学の研究論文の中から興味のある分野の論文を3つ選び、各々発表します。岡安先生はストレス研究と認知行動療法の権威でいらっしゃるので、やはりストレスや抑うつ、教育分野に興味のあるゼミ生が多い印象をうけます。しかし「心理学に関する」ということ以外自由にテーマを選ぶことができるので、広範囲で個性的なテーマを扱うことも可能です。具体的には「抑うつとストレス」「グループワークの効能」「笑いと心理」「外見と内面の関係」「映画の心理」などです。実社会に即したテーマが勉強できるという点では、心理学のゼミの中では一番社会学に近いゼミなのではないでしょうか。自分の興味のある分野以外にも、ほかのゼミ生のバラエティに富んだ発表は非常に興味深く、多方向から心理学について考える機会を与えてもらえます。発表後には先生とゼミ生からの質問・意見で新たな発見や納得が得られます。先生はストレス・認知行動療法の分野に対する専門的な意見はもちろんのこと、広範囲に及ぶ様々な分野の発表にも的確にアドバイスや他のアプローチ方法を教えてくださるので、発表した後の見通しも立てやすいです。「現在」を知るのがカウンセリング、「過去」を追うのが精神分析ならば、認知行動療法は「未来」をつくる心理療法です。物事のとらえ方や行動の修正による心理療法なので、日常生活に反映しやすく、身近に感じることができます。知的好奇心がくすぐられること必至です。

現代社会学演習 (担当 寺田 良一 教授)

心理社会学科 現代社会学専攻 3年 在学生
  寺田ゼミでは、環境社会学について学ぶことができます。現代は、地球温暖化・オゾン層の破壊・大量消費による地球資源の枯渇・化学物質による環境汚染などの様々な地球環境問題を抱えており、環境と経済を両立させた持続可能な社会を目指していくことが求められています。 このような深刻な問題をテーマにしているゼミですが、授業は明るい先生のおかげで楽しく進んでいます。先生が学生一人ひとりの意見に耳を傾けてアドバイスなどもしてくださるので、自分に合った価値や関心を見つけることができます。ゼミでは文献輪読を中心に行い、公害などの環境問題の歴史、環境社会学の研究や理論はどういったものなのかについて取り組みました。私は以前から環境への関心はありましたが、それに比例した知識までは持っていませんでした。今までとは違った側面から環境と向き合うことができるので、非常に刺激的です。他にも、環境問題を主とした社会学全般についても学んでいます。
    実習は、静岡県藤枝市の「水車むら」と栃木県那須塩原市の「アジア学院」というところに行きます。そこでは、萱葺き屋根の民家に泊まりながら、春には紅茶製茶作業を行います。「アジア学院」では、アジアやアフリカの途上国から有機農業を学びに来ている研修生の人たちとともに農作業を行い、彼らの出身国の社会情勢や環境問題について英語でインタビューを行います。実習を通じて、決して普段の生活では味わうことのできない緑豊かな自然と人々の暖かさに触れることができます。また、共同作業によってメンバー同士の距離がかなり近くなったと思います。寺田ゼミでは、誰にとっても居心地の良い空間が整っています。そんなゼミに多くの学生が入ってくださることを期待しています。

現代社会学演習 (担当 大畑 裕嗣 教授)

心理社会学科 現代社会学専攻 4年 在学生
 私たち3年大畑ゼミでは、「まちづくり」というテーマを扱っています。埼玉県川口市における商店街活性化を図る活動に参加させて頂き、実際のまちづくりの現場を体験します。市役所職員の方や商店街の役員の方、他大学の教授等、普段なかなかお会いする機会の少ない方々と一緒に活動させて頂くことを通して、様々なお話を伺ったり私たちの提案に対してご意見を頂戴したりと、非常に貴重な時間を過ごすことができます。

 大畑先生は、「好きなことをやればいい」と、学生の意見・意向を最優先して下さる先生です。第1回目のゼミでは、「何がやりたいか、何をやっていくか」を決めるところから始まります。ゼミ生各人の興味関心をすり合わせて、ゼミとしてひとつの方向性を定めます。私たちは今年、同市のグルメイベントにおける来場者調査と、各地の商店街が主体となって運営するNPOの調査を柱として活動を進めていくことになりましたが、来年大畑ゼミに入る学生はまた新たな課題を持って活動することでしょう。学生が主体となっているため、「途方に暮れる」という表現がピッタリな状況に陥ることが多々あります。アイディアが出ず、議論が行き詰ってしまったときには、普段黙っておられる大畑先生が的確なアドバイスを下さるので、恐れず前に進んで行くことが出来ます。学生が主体となって積極的に活動しつつ、専門家の指導をきちんと受けられる素晴らしいゼミだと思います。

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