文学部の学生が「関西演劇祭2024」にて優秀な成績を収めました。
▼ベストアクター賞
小林 アスマ(文芸メディア専攻3年)
▼脚本賞
寺腰 玄(演劇学専攻3年)
<受賞学生のコメント>
○小林さん(ベストアクター賞)
この舞台をやるにあたり、寺腰君が書いた脚本を徹底的に深める必要がありました。文芸メディア専攻の授業で文学作品や映像作品を登場人物の心理や時代背景、思想など多角的な角度から分析をする方法を学んだことや、演劇学専攻や日本文学専攻開講の授業を通して多くの知識を得られたことが、脚本分析に役に立ったと感じています。
大学入学まで演劇に全く触れてこなかった自分がこのような名誉ある賞を頂けたのは、ひとえに明治大学が演劇に力を入れており演技の追求に没頭できる環境を提供して頂けているおかげだと感じています。
これを糧に、これからも役者活動に励んでいきたいと考えています。
○寺腰さん(脚本賞)
この度は関西演劇祭 2024 という名誉ある舞台で賞をいただき、大変光栄に存じます。
今回受賞した脚本『変人、苦心、献身。』は、カフカをめぐる実在の人々の間にあり得たかもしれない、対話と分断を描いた作品です。
私は井上優教授による戯曲論の講義で、対話のない世界は他者の存在を認めない「独白状態」、閉じた世界であると教わりました。
その言葉は不思議と頭の片隅に残り続け、「対話」が「独白」へと変わってしまう瞬間、「独白状態」について考えた末の作品が本作です。
演劇学専攻で得た学びをこうして自身の舞台活動に活かすことができ、心から嬉しく思います。本当にありがとうございました。