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科学研究費補助金特定領域研究「紛争行動の研究:現代日本人の法意識」
(領域代表村山眞維、領域名「法化社会における紛争処理と民事司法」)
1.研究組織
構成メンバー:A01グループ代表松村良之(北海道大学)
北海道大学班
同志社大学班
静岡大学班
「現代日本人の法意識の全体像」
研究代表者 松村良之(北海道大学)
研究分担者 尾崎一郎(北海道大学)、吉田克己(北海道大学)
研究協力者 藤田政博(政策研究大学院大学)、小林千博(青山学院女子短期大学)、 山田裕子(北海道大学)
「現代日本人の法意識と価値構造」
研究代表者 木下麻奈子(同志社大学)
「現代日本人の法意識と司法システムへの信頼−その社会心理学的研究」
研究代表者 藤本亮(静岡大学)
2.主な研究活動
(1)研究会などの開催は以下の通りである
【A01グループ研究会 】
4月25日(日)
同志社大学
11月27日(土)
新高輪プリンスホテル
5月9日(日)
立教大学(A02班と合同)
12月17日(金)
新高輪プリンスホテル
5月16日(日)
同志社大学
12月27日(月)
アルカディア市ヶ谷(A02グループと合同)
5月23日(日)
立教大学
1月10日(月)
新高輪プリンスホテル
6月20日(日)
同志社大学
1月18日(火)
新高輪プリンスホテル
6月27日(日)
新高輪プリンスホテル
1月23日(日)
新高輪プリンスホテル(A02グループと合同)
6月28日(月)
北海道大学
1月24日(月)
大阪ヒルトンホテル(Bグループと合同)
7月24日(土)
学士会館(東京)
1月29日(土)
新高輪プリンスホテル 研究報告
8月21日(土)
新高輪プリンスホテル
7月11日(日)
日本法社会学会関東支部 東京大学(東京都) その他
9月2日(木)
新高輪プリンスホテル
11月25日(水)
中央調査社との検討会(第2次予備調査関係、東京都)
9月8日(水)
新高輪プリンスホテル
3月1日(火)
中央調査社との検討会(札幌)
9月25日(土)
新高輪プリンスホテル
3月2日(水)
中央調査社との検討会(名古屋)
9月29日(水)
北海道大学
3月33日(火)
中央調査社との検討会(札幌)
10月19日(火)
新高輪プリンスホテル
3月23日(水)
中央調査社との検討会(名古屋)
11月14日(日)
新高輪プリンスホテル
(2)学生被験者調査 北海道大学(全学教育のクラス)、北星学園、北海道教育大、札幌大学などで6、7月に4回、11、12月に2回。
(3)11月(社)中央調査社に依頼し、全国サンプルで第2次予備調査。
(4)2、3月に(社)中央調査社に依頼し、本調査。
3.研究の概要
A01、A02グループの本調査に向けての準備作業としては、
(i)法意識関連尺度についての理論的検討、
(ii)予備調査、
(iii)学生の授業機会を利用して、権利に対する態度(権利意識)、裁判に対する態度、法曹に対する態度についての設問からなる
調査票を配布、回収して分析という作業を、逐次的に6回、という3つの作業を行った。
権利に対する態度は、学生調査から、安定した因子構造として人間関係配慮対権利行使、権利の崇高性、権利行使の積極性(利他的)、権利行使の積極性(利己的)という4因子が抽出され、因子負荷量に沿って本調査に向けて設問が選択された(ただし、α値が0.6に満たないものもある)。法曹に対する態度については、SD法に基づき、3つの次元(力働性など)が抽出され、本調査に向けてそれぞれについて数問からなる尺度が構成された。裁判所に対する態度については、信頼性・公平性、疎遠感、お上意識の因子が抽出され、本調査に向けてそれぞれの因子に対応した数問からなる尺度が構成された。その他、契約と法についてのイメージ、紛争イメージ、遵法精神などに関する設問が学生調査、予備調査の結果の検討をふまえて採用された。そして、実験計画法に従い変数を操作した小話形式の設問および前年度検討済みのパーソナリティ尺度を加えて、本調査質問票(マスター分)が構成された。マスター質問票は、1つの質問票としては、大きすぎるので、そのマスター質問票をもとに、任意の設問群はかならず4つの質問票に組み込まれるような形で、全質問群を10とおりに分割し、調査票を10種類作成した。さらに、日本文化会議(編)『現代日本人の法意識』第一法規、1,982の追試用の質問票が作られた。すなわち、全部で11種類の質問票があり、調査対象者には11種類のうち1つがランダムに割り当てられる。以上のような形で調査票を作成し、A02グループと共同で(社)中央調査社に委託し実査を行った(なお、A02グループは紛争経験調査で、面接法。A01グループは留め置き法。サンプル数−アタック数−は25,000サンプル)。
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