ドイツのサッカークラブにみる「市民参加」型社会 -なぜブンデスリーガにひとが集まるのか-

15:00~17:00
アカデミーコモン2F ROOM-F(A4会議室)
コーディネーター:釜崎 太

対談 奥寺康彦 × 二宮清純 + 明大ドイツ研究者

 現在でも多くの日本人選手が活躍しているブンデスリーガは,観客動員世界一のプロサッカーリーグとして知られている。さらに,Jリーグ100年構想に典型的であるように,ドイツのサッカーは長い間,日本サッカー界の模範とみなされてきた。しかし日本においては,ドイツの「サッカー」に関心が集中する一方で,その充実した組織と施設,指導者と選手を育んできたドイツ「社会」そのものの特徴は見落とされがちである。

奥寺 康彦
奥寺 康彦
二宮 清純
二宮 清純
釜崎 太
釜崎 太

 このシンポジウムでは,日本人初のブンデスリーガである奥寺康彦氏と,スポーツ・ジャーナリストの二宮清純氏の対談に,明治大学のドイツ研究者の知見を重ねることで,独自のブンデスリーガ理解に迫りたい。例えば,ドイツのサッカークラブはいかなる意味で「市民クラブ」であり,ドイツの「社会」にいかなる影響を及ぼしているのか。いかなる意味でドイツの観客は「消費者」ではなく,能動的な「市民」と呼ばれうるのか。フロアとの議論も交えて検討する。

釜崎 太
釜崎 太(法学部 専任准教授)

専門はドイツ・スポーツ史。ここ数年はブンデスリーガにおける企業とサッカークラブの関係を中心に研究している。このシンポジウムでは,日独比較から日本サッカーと日本社会の未来像について,建設的な議論を期待している。

他参加予定者
奥寺 康彦(横浜FC取締役会長/元1FCケルン, ブレーメン選手)、二宮 清純(スポーツ・ジャーナリスト)、宮本 真也(明治大学情報コミュニケーション学部専任教授)、田中 ひかる(明治大法学部専任教授)、釜崎 太(明治大法学部専任准教授)