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教養科目 数理と情報

担当教員が語る授業のポイントと受験生へのメッセージ

数理と情報 阪井 和男 教授

阪井 和男 教授

前期Iのテーマは「ゲーム理論で知る社会の論理構造」です。私たちは、生きていく上で様々な状況に出会い何らかの意思決定が求められます。たとえば、人付き合いやビジネスでの競争、法廷や国際関係などもそうですが、これらはある意味で「ゲーム」として捉えることができます。そのエッセンスは、相手とのかけひきや頭脳プレイを極めることでしょう。これを研究するのが「ゲーム理論」です。ここでは、ややこしい数式を使わずにゲーム理論の考え方を身につけていきます。パズルのように楽しみながらゲームの達人を目指しましょう。
後期IIは「社会をひもとく数理とモデル」がテーマで、オンデマンド授業を利用します。社会や自然は、生物の世界と同様に混沌とした様相を見せますが、その複雑さには何らかの「複雑な」原因があるのでしょうか。「複雑な」結果を生み出す原因が、実はものすごく「単純な」場合もあるのです。社会や自然のダイナミクスをフラクタルやカオスという「複雑系の科学」の基本的な考え方でひもといていきます。