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数理のチカラ − 嵯峨山 茂樹

数理を使えば芸術も読み解ける 自動作曲システムで誰もが作曲家に!

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 嵯峨山 茂樹

確率論が解き明かす、芸術の仕組み



人はどう考えて作曲し、何を優れた曲だと感じるのでしょうか。人の感覚は個人的なセンスであり、数理で読み解くことはできないのでしょうか?私の研究ではその問いに真っ向から挑んでいます。

人の感覚を数理的に捉え、膨大なデータを確率に置き換えたのが、私がつくった自動作曲システム「Orpheus(オルフェウス)」です。インターネット上で誰でも使えるこのシステムは、人にしかできなかった作曲をパソコン上で自動で行う試みです。こうした研究に大切なのは、森羅万象を数理的にとらえ、それが数理モデルになじむかを見極めることです。

また、現在研究中の一つに、自動伴奏システムがあります。例えば、自分が弾いたピアノの曲に、フルオーケストラの伴奏が自動的についたとしたら素敵だと思いませんか? ピアノの練習では、しばしば音を飛ばしたり、テンポが狂ったりします。こうしたミスの確率を数理モデルに変換して、たとえ奏者のテンポが遅れても機械がそのテンポに合わせて伴奏してくれるのが自動伴奏システムです。

数理には人の思考や感覚を計算可能に変換する強い力があります。ある定理を覚えたら、それが日常にどう応用できるかを考えてはどうでしょう。数理という網をいつも張っている人にこそ、まだ見たことのない獲物を捕えるチャンスが訪れるのです。

嵯峨山 茂樹 - 音声と音楽を対象に、さまざまな信号処理と情報処理の問題を読み解く
自動作曲、自動伴奏、自動編曲、自動採譜、和声認識、音声変換、音声認識、音声合成、音声変換、環境音認識、聴覚情景分析、手書き文字認識などをテーマとして、信号処理理論や確率モデルや音楽理論を駆使して研究しています。

数理のチカラ : 先端メディアサイエンス学科

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