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基礎ゼミナール(1年生)紹介[山口 生史]

明治大学情報コミュニケーション学部 基礎ゼミナール(1年生)紹介
山口 生史 教授
(主要担当科目)組織コミュニケーション

≪学生へのメッセージ≫

■演習テーマ
社会科学における研究アプローチと方法
■授業内容
 社会科学とは,皆さんが日常生活をしている舞台である「社会」におけるさまざまな現象を分析する科学といえるでしょう。今起こっている現象が,どのようなプロセスで構築されてきたのか,あるいは,現在の現象を引き起こしている要因は何かといったことを探求することが社会科学の使命ともいえます。それを研究するということになると,まずみなさんが普段の生活において,自分の身の回りで起こっていることについて,関心があることを調べてみようという動機から始まります。それを「○○は,どのような経緯で今のような状況になっているのだろうか?」とか「○○が起こっている原因は何だろうか?」といった疑問文形式で表現するとき,それを「研究課題」(リサーチクェション[RQ = Research Question])と呼びます。自分でRQ という問題を設定したならば,その答えも自分で探らなければなりません。初めから決まった問題もなければ,決まった回答も用意されていません。これが「研究」というものです。すなわち,このゼミナールでは,社会科学における「研究」のアプローチと方法の基礎的なことを理解することが目的です。このアプローチには大きく分類すると 2 つあります。一つは,ある現象を構築してきたプロセスを考察する仮説を生成する帰納的アプローチ,もう一つは,現象の原因と結果の(因果)関係を検証する仮説検証の演繹的アプローチです。前者の研究方法としては,インタビュー調査で得られたデータであったり,蓄積された資料に残されていたりする「ことば」などの「質的データ」を分析します。後者の研究方法としては,質問票(アンケート票)などで得た数値情報である「量的データ」を統計解析します。このゼミナールでは,前半,すなわち春学期の 14 回は質的研究,後半,すなわち秋学期の 14 回は量的研究のアプローチと方法の初歩的な基礎を理解することを到達目標にしており,春学期では簡単な質的調査(おそらくインタビュー調査)そして秋学期では簡単な質問票調査を経験してもらいます。統計解析に関しては EXCEL でできる最も初歩的な解析を教えます。研究のテーマそのものも受講生に決めてもらいます。春学期も秋学期も前半は基本的なことを学ぶため演習形式にしますが,後半は研究チームを編成して,調査を行います。調査を始めるにあたって,RQ をまず考えます。その後,各アプローチに従って,調査を進めていきたいと思います。このゼミナールで学ぶこと
は,おそらく上の学年でのゼミナールで役にたつと思います。