7月14日、14人のフランス・スペレック大学の学生が明治大学を訪問した。
本年で4年目になるが、フランスのさまざまな大学の学生が本学を訪れ、本学学生との交流を深めている。毎年7月中旬になるとわずか1日の日程ではあるが、10名から15名ほどのフランスの大学生が、本学の施設・設備の見学、フランス語会話の授業、理工学部の実験などへの参加ないし見学、本学のフランス語および理工学部の諸先生方(小川・ジュヌヴィエヴ商学部助教授、納冨充雄理工学部助教授など)および学生たちとの懇談を行うなど、大いに親睦を深めている。その学生らは、本学を訪問するほかに、着物着付、将棋、書道など日本の伝統文化に接し、滞在先の地域との交流を通じて日本の生活を体験する。そのために彼らは夏期休暇中も日本に滞在しており、この間に、本学の学生との交流が継続し、一層深まることも少なくない。
これまで、近々に大学間協定を予定しているフランス東洋言語文化研究学院、および協定校ではないが国立中央工科大学などの学生を本学に迎えた。この企画は、SAGA国際交流協会(責任者=原島小賀子氏、川崎市多摩区在住)が主催する、日本語・日本文化研修プログラムの一環である。同協会と本学との関係は、元々、ある明大生の家族が、同協会の受け入れるフランス学生のホスト・ファミリーになったことにはじまる。
このようなフランスの学生の訪問を受け入れ、学生交流を深めるにつき、これまで多くの先生方のお手を煩わせた。これまで国際交流センターが窓口となり暫定的に導入してきたが、今後、この種の一時的な訪問による国際的学生交流も継続的にできる限り受け入れ、各国の学生に対して本学を積極的に開放して行くことも必要であると思われる。それは、この新しいタイプの、いわば真の学生交流とも言われるプランが根付くことで、本学のなかで各国学生と本学学生が、互いに相手国の、現に習っている言語を使って、辞書を手にしてのたどたどしい会話になるとこともあり得るとはいえ、何とかコミュニケーションを交わし、お互い学問的および生活・文化の情報などを交換し、ともに共感し相互理解を深めるなど互いに貴重な経験を得ることができる、絶好の機会を提供することになると思われるからである。
(国際交流センター |