明治大学とマレーシア工科大学はさきごろ、大学間協力協定を締結した。
同協定は、2003年7月以来、明大理工学部ならびに明大国際交流センターを中心に交渉・協議を重ね、9月3日、同協定締結のため来日したマレーシア工科大学ズルキフリ副総長一行3名が、明大駿河台校舎リバティタワーに納谷廣美総長兼学長を訪問。立会人として招いたマルズキ在日マレーシア特命全権大使立会いのもと、明大とマレーシア工科大学との学術・学生交換を中心とした幅広い分野での交流を規定した大学間協力協定書に署名し(写真)、同協定が発効した。協定期間は、5カ年を一期間とするもので、同協定書には双方の教員・研究者の受入れを促進すること、共同研究・共同発表の促進、学生交流の実施などを積極的に行なっていくことが明記されている。
マレーシア工科大学は、マレーシアにある19校の大学のうちのひとつで、学生数3万2千人を擁し、特に自然科学系分野が充実している総合大学。その創立は1900年代初頭にまで遡る。1972年に現在の体制に整備され国立大学として開校、のちに本拠地をクアラルンプール市からジョホールバール市に移転・拡張して現在に至っている。ジョホールバールキャンパスの総面積は1777万u。学生数31529名。教員数1633名。情報科学、電気工学、化学・天然資源工学、地域環境、土木工学、機械工学、自然科学、人材開発管理学、教育学、地球科学・地質情報工学の各学部から構成されている。(2001年現在)
一方、クアラルンプールキャンパス(面積18万u)はシティーキャンパスと呼ばれ、学生数4691名、教員数219名を擁する。インターナショナル・ビジネス・スクール他、学部教育ではなくディプロマ・プログラムを中心に提供している。その他に企業と連携した研究施設を多く抱えている。
当面は、研究者を中心とした交流になると思われるが、近い将来は、学生交流も開始される予定である。
今回の協定締結により明大の協定校数は、学部間交流も含め16カ国・地域27大学となった。 |