中央公論新社主催の第40回谷崎潤一郎賞がさきごろ発表され、明大理工学部の堀江敏幸教授の短編集「雪沼とその周辺」(新潮社)が選ばれた。
この賞は、それまであった「中央公論新人賞」に代わって谷崎氏が亡くなった年に設立され、小説、戯曲など全文壇を対象に、その年を代表する作品に贈られる。「雪沼とその周辺」は、川端康成文学賞受賞作「スタンス・ドット」ほか雪沼連作全7篇を収録。山あいの町に生きる人々の日々の営みを描く短編集となっている。
授賞式は10月15日、東京・丸の内のパレスホテルで行われ、堀江教授には副賞として100万円が贈られる。
なお、堀江教授は、99年に「おぱらぱん」で三島由紀夫賞、2001年「熊の敷石」で芥川賞などを受賞している。
堀江教授は理工学部で、「フランス語」「総合文化ゼミナール」などの授業科目を担当している。 |