「明治大学広報」
 
第546号(2004年10月15日発行)
◆胸に秘めた闘志 水泳部(競泳部門)松宮弘寿
 

 競泳選手というと、試合前後に行うガッツポーズなどの派手なパフォーマンスが印象的だ。それによって自分を存分にアピールする。しかしここに、そのような選手たちとは正反対の男がいる。松宮弘寿(商1)。彼は控えめに登場し、過去の大会で優勝という好成績を収めた時でさえ、心の中でガッツポーズ。普段でも「あまり自己主張しないタイプ」だ。
 しかし、ただ控えめなだけではないのが松宮である。口数は少ないが、明確に自分の意志を持っている。すでに小学生の頃から真剣に水泳に取り組み、フォームの研究は日々怠らない。9月上旬に行われた第80回日本学生選手権水泳競技大会の400m個人メドレーでは、高3の時に研究した平泳ぎで、何人もの選手を抜いていた。それでも松宮は「満足していない」。厳しい練習で辞めたいと思ったこともあったが、水泳に対する情熱で乗り越えてきた。
 「自分にとって水泳は命」。迷わずそう語る松宮。水泳にかける思いは誰にも負けない。闘志を胸に秘めて、これからも泳ぎ続けていく。
(まつみや・ひろとし 商1、世田谷学園高出、165cm・62kg)
 
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