「明治大学広報」
 
第548号(2004年11月15日発行)
 
◆ずーむあっぷ 「苦悩した1年間』
ハンドボール部  染谷 順平

 「主将としてのつらさがあった」。きわめて温厚で人に強く言えない性格ゆえに、この1年間はつらく苦しいものだった。4〜1年生の人数はピラミッド型。人数の多い1・2年生は自由気ままな人物ばかり。彼らをまとめることは難しかった。「チームのまとまりに欠けていることはわかってた。だけど…」。

 9月19日から10月15日にかけて明大和泉体育館で行われた平成16年度関東学生秋季リーグ戦。染谷メイジは全敗した。オフェンス、ディフェンスとも何通りものパターンを駆使し、レベル高き戦いをしたはずだった。だが、ひとつの勝利も手に入れることができなかった。「勝つ自信がなかったからだろう」(松本監督)。自信がなければ、勝ちにこだわることもできない。全ては気持ちの問題だった。

 「悔しいよ」。勝利への強き願いのもとにチームを団結させることができなかった染谷主将の後悔は計り知れない。今はただ、「来年の主将に、精神面においてチームを引っ張っていってくれることを期待している」。そうして祈り続ける。

(そめや・そうへい 経営4、伊奈高出、177cm・74kg)
 
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