「明治大学広報」
 
第548号(2004年11月15日発行)
◆商学部創設100周年記念フォーラム
     「新生商学部と国際交流−留学生交流の推進に向けて」

 
 商学部創設100周年記念公式行事のひとつ「留学生交流フォーラム」が10月9日、リバティタワーで開催された。この日は大型台風の直撃により、授業も休講、電車も一部地域で不通であったにも関わらず、参加者は高校生から教員までと幅広く、会場は白熱した空気に包まれていた。この日の台風よりもっと大きく、そして明治大学の国際交流を大きく推進する「台風の目」がこのフォーラムによって生まれたことは間違いなさそうだ。

 「商学部と留学生派遣」と「商学部における留学生受け入れ」という2部構成で、提携協定校留学や短期留学経験を持つ5名の明大生と明大に在学中の4名の留学生によるパネルディスカッションでは、参加している学生から教員まで、双方にとって積極的・建設的な意見の主張や話し合いが真剣に行われた。

 「明治大学商学部における留学生派遣および受け入れの現状を知り、今後の商学部における留学生のあり方について、学生の視点を重視しながら、学生と教職員が共に考えます。」

 これは、当日配布されたプログラムや前もって配られたチラシに掲載されたスローガンであったが、当日の内容も、まさにこの文言にそったものであった。

 国際交流に対する学生の生の声と、それを真摯に受けとめ、大学教育に活かそうとする教職員の姿勢、その2つが一体化し、真の国際交流を実現し、「大学教育のグローバル化」を可能にするのではないか。そして、このような意見交換・交流の機会をもっと充実させ、商学部という枠を超え、大学全体で「世界と交流」していくことを目指していければと思う。

 パネルディスカッションの締めくくりに出た「いまここに発達性の台風の目が生まれた」という発言どおり、10月9日は、商学部、そして明治大学の国際交流を推進する新たなエネルギーが生まれた日であるといえる。

(商学部)
 
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