「明治大学広報」
 
第553号(2005年4月1日発行)
◆産学連携だより
本学では、教職員・学生による起業を支援するためにアカデミーコモン内に10室のインキュベーション施設を設置しています。
 既に利用を開始している7件のプロジェクトのうちの1件は、早くも昨年の9月に株式会社として起業しました。COCO・WA・DOCO株式会社(ココワ・ドコ)というユニークなネーミングのこの会社は、学校・ホテル・公共施設向けのIP電話システムの開発に成功し、利用者の通信メニューの充実と、通信コスト削減の提案を武器に事業を展開しています。このインキュベーション施設から明大発ベンチャーが次々と誕生する日もそう遠くはありません。
 この施設で起業を志す方を対象に、2005年度の利用者を募集いたします。詳しくはホームページ(http://www.meiji.ac.jp/tlo/)等をご覧ください。
御知創(ごちそう)会議は、大学の研究シーズを多角的な視点からビジネス展開を考え、これまでにない新規事業や新製品につなげることを目的としています。
 第3回目となる今回は、3月1日にアカデミーコモンで開催されました。最初に、「知財におけるブランド戦略」と題して、大友純商学部教授とシステムインテグレーション社の多喜義彦代表取締役による特別対談が行われました。大友教授からは、「必要性が高く、その製品に”驚き“が提供できれば、プロモーション費用を投じれば投じるほど需要が高くなる」といったビジネス展開を考える上で有益なヒントを、快適なテンポで分かりやすくプレゼンテーションしていただき、参加者に非常に好評でした。
 この後は、次の5つのテーマに分かれ、教員の研究シーズに関するプレゼンテーションがあり、参加した企業との意見交換が行われました。
 バイオ分野=桑田茂農学部生命科学科助教授、機械分野=加藤和夫理工学部機械情報工学科助教授、物理分野=崔博坤理工学部物理学科教授、IT分野=荒川薫理工学部情報科学科教授、建築分野=平石久廣理工学部建築学科教授
 後日、いくつかの企業から問い合わせがあり、新規事業や新製品の開発に向けた技術移転や共同研究などに向けて話し合いが進められています。
(知的資産センター事務室)
 
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