「明治大学広報」
 
第556号(2005年6月1日発行)
駿 風
 青葉若葉の季節。晴天の日には初夏の陽の光が、新芽から力強く成長した葉を輝かせ、その葉が心地よい爽やかな風にゆれる。毎年のこととはいえ、生きている証しの眩いばかりの光景である。自然に対する素直な感動と感謝の念に耐えない。本学の新入生は大学の授業にも慣れ、サークル活動など自分の生活サイクルを確立し、将来への足固めを行うのもこの時期である▼ここ数年「五月病」という言葉を聞かなくなった。状況は果たして解消されたのだろうか。複雑化する現代社会において、解消されたとは思えない。社会不適応になる要因は多様化し、代表的な「ひきこもり」は深刻化している。本学の学生は例外であってほしい▼この社会現象は青年期のみではなく、年代は多岐にわたっている。門外漢的視点から推測すると、目標がわからない、感動することが非常に薄い、主体的な行動がとれないことなどが大きな要因ではないか▼早速戸外に出て陽光を浴び、風を体で感じ、自然の中でのポジティブシンキング。今、都心においても緑が最高だ。
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