変わらないものがある。入部以来、「1部昇格」という目標は残されたまま。だが変わったものもある。「適当な生活はしてこなかった」。清水主将(営4)は確かに進歩し、それを証明してきた。
「先輩についていくだけだった」1年の頃。当時は、恐いもの知らずに強打を繰り返すだけのテニス。レギュラーに滑り込むも「ポイントをとる方法を想像もできなかった」。入替戦で1部との大きな差を痛感させられた。
しかし、昨年の入替戦。全国8強の強敵を相手にフルセットの大接戦を演じる。緩急をつけ隙がなくなったテニス。部をけん引する側に立ったことで得た自信。部も自身も惜敗したが、1部との差は大きく縮まっていた。
最終学年になり、今では主将。自分が1年だった頃を思い出しながら部員達に接している。「飯に誘って話聞いたりね」。後輩のことにも頭を悩ましながらの、4度目の挑戦。「昇格して去って、後輩が1部で戦ってくれたら、それはすごく素敵なことだよね」。1部との差はほぼ埋めた。あとは壁の向こうへ、部を導くだけだ。
(しみず・ともひろ 経営4、松商学園高出、168p・65s) |