文部科学省の私立大学学術研究高度化推進事業に基づく「ハイテク・リサーチ・センター整備事業」に構想調書を提出していた明大の研究プロジェクトが、学識経験者による私立大学研究高度化推進委員会での審査を経て、さきごろ選定された。このため、2004年度に「ハイテク・リサーチ・センター整備事業」「学術フロンティア推進事業」「オープン・リサーチ・センター整備事業」に、それぞれ1件が選定されたのに引き続いての大型研究プロジェクトの選定となった。
私立大学学術研究高度化推進事業は、文部科学省がわが国の高等教育機関の大部分を占める私立大学等の研究基盤の整備、および研究機能の高度化を図るため、重点的かつ総合的な支援を行う内容となっている。
ハイテク・リサーチ・センター整備事業は、文科省が私立大学の大学院、研究所の中から、最先端の研究開発プロジェクトを実施する研究組織を「ハイテク・リサーチ・センター」に選定し、研究開発に必要な研究施設、研究装置・設備の整備に対し、重点的かつ総合的支援を行うもので、1996年度から実施されている。明大では、1997年に科学技術研究所が「生命機能の活性化および人工生命体の高度機能化に関する研究」をテーマに申請。明大初の大型研究プロジェクト選定を受け、2002年3月に満了となった。その研究成果は、私立大学研究高度化推進委員会から最高位「A」「A」の研究審査評価を受けている。今回の選定により、明大では昨年度に続き3件目の選定となる。
今回選定を受けた研究プロジェクトは次のとおりで、研究内容、計画等の概要については本紙次号以降に掲載の予定。今回の選定によって、2005年度に明大が推進する大型研究プロジェクトは、継続中のものとあわせて、10プロジェクトになる。
◇ハイテク・リサーチ・センター整備事業◇
▽研究開発プロジェクト名=「電気電子工学における環境対応型エネルギー・素材の開発とその応用研究」
▽研究組織名=環境対応型エネルギー・素材研究所(研究組織の母体=科学技術研究所)
▽研究代表者=森啓之理工学部教授 |