「明治大学広報」
 
第559号(2005年7月15日発行)
駿 風
 学生による授業評価は、教育内容の改善を目的とした取り組みのひとつである。文部科学省によると、2002年度には84%の大学、2003年度には91%の大学が授業評価を実施している▼大学の授業がつまらないという学生の不平・不満は大きい。これは、最近の大学生が本を読まなくなり、勉学意欲に乏しいことに一因があろう。また、授業中の居眠り、私語、飲食、携帯電話など、教師の意欲をそぐ学生の参加態度にも問題がある▼しかし、学生にとって魅力ある授業があまり行われていないというのも事実である。学生は学費を払い、授業という「商品」を受ける「消費者」である。授業の質を維持する責任は「生産者」である教師の側にある▼授業評価は、学生が授業をどう受け止めているか、「生産者」である教師がフィードバックを得る機会である。実際、ごく少数の例外を除けば、学生の授業評価は真面目で、的確な指摘も少なくない。教師が立てた授業目標と到達点とのズレを知ることは、授業力向上や学生の満足度の高い授業への手がかりとなるであろう。
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