「明治大学広報」
 
第560号(2005年8月1日発行)
駿 風
 ストックホルムから北西約70ワの地点にウプサラという人口約16万人を擁する都市がある。かつてはスウェーデンの中心都市であった。北へさらに約6ワ離れた旧ウプサラには豪族の古墓群などがあり、古代から政治・教育・交易の中心地として栄えていたことが分かる。首都がストックホルムに移る13世紀の中ごろには政治的に重要な役割を失った。しかし、1435年に完成した大聖堂をはじめ大学、古城、植物園などは往時の姿を留める▼とりわけ大学のキャンパスは広大である。大聖堂も城もある。いたるところに名物教授の銅像が建てられている。1419年に設立されたウプサラ大学である。ローマ教皇の認可を得て58年後に開校した。500年以上もの歴史と伝統をもつ北欧最古の大学だ▼生物分類法の基礎を確立した世界的な博物学者リンネを生み、同国の11名中7名のノーベル賞受賞者を輩出した名門校。城壁から覗いて最初に目につく重厚な建物は500万冊の蔵書数を誇る図書館であり、数多くの人材を世に送った「知の拠点」の殿堂であった。
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