「明治大学広報」
 
第561号(2005年9月1日発行)
◆平成17年度文部科学賞の「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に選定される
 文部科学省は、各大学が取り組む教育プロジェクト(取組)の中から、国公私立大学を通じた競争原理に基づいて、優れた取組を公募・選定し、重点的な財政支援を行うことなどにより、高等教育のさらなる活性化を図っている。明治大学ではこれに対応するため、昨年12月に「明治大学教育改革支援本部」を立ち上げ、全学的に申請活動を支援している。

 「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(現代GP)は、各種審議会からの提言等、社会的要請の強い政策課題に対応したテーマ設定に基づく取組に対して支援するもの。本年度は申請件数509件のうち84件が採択された。明大ではこの現代GPの採択ははじめてのこと。

 今回採択を受けた取組は、「広域連携支援プログラム―千代田区=首都圏ECM(Education Chain Management)―」(取組担当者=水野勝之・商学部教授)。

 この取組は、学生と地域の人々との連携を重視し、「大学の教育力」が地域社会に貢献すると同時に、「地域の教育力」で学生を育てるという相互関係の実現を目的とする。これまでにも商学部のいくつかのゼミナールで個別に行われてきた、千代田区をはじめとする各地域との連携・連鎖による取組を商学部全体で体系化し、広域地域経済の活性化を商学部の教育プログラムの中で追及していく。

 「大学教育の国際化推進プログラム(海外先進教育実践支援)」(海外GP)は、我が国の高等教育の国際的通用性・共通性の向上を図ることを目的に、大学等の教職員を海外の教育研究機関等に派遣し教育能力の向上および教育内容・方法等の改善を図る優れた取組を選定し、財政支援を行うもの。本年度は申請件数101件のうち19件が採択された。明大では昨年度の「西シドニー大学との共同による法学教育」の取組に引き続き、2年連続の採択となる。

 今回採択を受けた取組は、「大学教育における障害者学習支援」(取扱担当者=高橋正泰・経営学部教授)。

 本取組は、明大の障害者学習支援の飛躍的向上を目的に、明大における障害者教育の実践者、社会教育およびバリアフリーの専門家を、優れた障害者学習支援を実践する海外の大学に派遣するもの。派遣先は、福祉先進国スウェーデンのリンシェーピン大学と障害学生支援に卓越したアメリカのオレゴン大学。

 この取組の詳細については、本紙次号以降に掲載予定。
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