「人生変えたいなら東大に入れ!」「東大は簡単だ!」などのコピーが強烈な、『週刊モーニング』(講談社)誌上で好評連載中の人気コミック、『ドラゴン桜』の作者。東大合格の実践的ノウハウを盛り込んだハウツー本としても、大ヒットとなった作品だ。現在、TBS系列で放映されているドラマも高視聴率をマーク中。
この世のルールは強者が強者のために創り出す。ならばルールを創る強者の側に回れ。そのためにはまず、東大だ 。『ドラゴン桜』が読者の心を掴んで止まないのは、虚飾に満ちた現実社会の本質を、あえて剥き出しにしてみせたことにあるのかもしれない。受験生だけでなく、保護者や教育関係者も賛否両論の渦に巻き込んだ意欲作である。
「面白いものを描いて、それがウケればハッピーな世界なので、この業界はすごくシンプルで分かりやすい」。脱サラ・起業・家業手伝いを経て漫画家に転身。「大学受験にも戦略が必要。勝つためのテクニックを駆使し、使えるものはできるだけ利用して、得した方がいいんですよ」。淡々とした横顔を見せながら、歯に衣着せぬストレートな語り口は、聴く者を引き込む力に満ちている。本作ほか『クロカン』『甲子園へ行こう!』が代表作。1981年政治経済学部卒。岩手県出身。47歳。
(広報誌『明治』27号にインタビュー掲載) |