明治大学は10月3日、駿河台、和泉、生田に続く“第4のキャンパス”として秋葉原駅前の「秋葉原クロスフィールド」内に「秋葉原サテライトキャンパス(「秋葉原SC」)を開設しました。
秋葉原は、8月につくばエクスプレスが開通し、また大型家電量販店が開店するなど、今都内で最も注目されている地域です。この秋葉原再開発の中核となる地上31階、地下2階の秋葉原ダイビル内には、本学のほか、東京大、筑波大、首都大学東京、東京電機大、産業総合研究所、デジタルハリウッド等の18機関が、5階から15階までの産学連携フロアに入居しています。ここでの研究成果を通じて、秋葉原がこれまでの世界的に有名な電気街から、わが国のIT産業の一大拠点として、また、産学連携の一大拠点に発展することが期待されています。
本学の「秋葉原SC」は6階にあり、広さは約260uで、セミナースペース(講義室)、研究スペース、コラボレーションスペースの大きく3つのゾーンで構成されています。
セミナースペースでは、理工学部や生涯学習機関であるリバティ・アカデミーがMOT(技術経営)教育や各種の技術セミナーを行うことにしています。
研究スペースは、ITを中心とする本学の研究シーズに基づいて、企業との共同研究の場として活用していくことにしています。具体的には、本学発のベンチャー企業であるCOCO・WA・DOCO(ココ・ワ・ドコ)社が、品川区、戸越銀座連合商店街および本学と連携して推進する「ユビキタス商店街プロジェクト」(本紙第561号掲載)の実証実験や簡単に入出力できる情報サービス「スマートコンシェルジュ計画」が大手企業との共同研究としてスタートします。
コラボレーションスペースでは、企業等との交流の場として、また展示やプレゼンテーションが可能なことから、試作品や研究成果のパネル展示、デモンストレーションなど本学の研究成果を目に見える形で紹介することにしています。
本学では、「秋葉原SC」は立地条件から理工学部の都心のサテライトキャンパスとして活用するばかりではなく、総合大学の良さを活かして文理融合型、領域横断型の産学連携の拠点として位置づけ、これまでなしえなかった先端的かつ実験的な研究、教育を行い、それを広く社会に還元していく予定です。皆様のより一層のご支援・ご協力をお願いいたします。 |