「明治大学広報」
 
第565号(2005年11月15日発行)
駿 風
 あらゆる人間に希望と理想を与え、人間としての健全な生き方を導いてくれる古来人類の書、中国の思想家孔子の「論語」を人生の指針として良き人生を送りたいものだ▼「吾十有五にして学に志す」15歳で学問修養をめざし、知識だけでなく実践的な学をめざすこと▼「三十にして立つ」人間として立派に自立すること▼「四十にして惑わず」物事の道理がしっかり身につき、どんなことでも取りみだして処理を誤るようなことがないこと▼「五十にして天命を知る」天が与えた使命を自覚すること▼「六十にして耳順う」どんな話題をもちかけられても物事の道理を理解し、自分の意見をもちながら他人の意見にも耳を傾け理解すること▼「七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず」自分の心の欲するままに行動しても、人として正しい筋道からはずれるようなことがない心の境地と考えられること▼このような人生の道標を活かしながら歩いている人が何人いるだろうか。今日の節操のない時代には、大いなる教えとして現代にも立派に通用するように思われる。
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