「明治大学広報」
 
第567号(2006年1月1日発行)
◆発信する知のアーカイブス「グローバルコモン」を目指して
 学長室ではこれまで、2004年4月に就任した納谷学長より提示された「外部評価に耐えうる大学へ」の方針の下、学部長会規程をはじめとする学内諸規定の整備、総長制廃止に伴う規程の改正、教育の情報化推進本部、教育改革支援本部の設置、研究・知財戦略機構の設立等、教育・研究組織体制づくりの学内基盤整備に重点をおいて活動してきました。また同時に、「知の大競争時代」とよばれる21世紀を生き残り、より強固な明治大学にするべく新学部、新大学院等の設置の検討も平行して進めてきました。昨年10月には、さらなる明治大学の改革に向け秋葉原サテライトキャンパスを開設し、新しい形の教育・研究、産官学連携拠点、社会への発信基地として動き出しています。これらの改革は2005年度GPにおいて4件が採択されるなど、現在着実に実を結びつつあるものと思っています。
 しかしまだその改革はスタートしたばかりです。今後は、学内外に対してより一層明治大学の諸改革を広く発信していくため、2006年度の学長方針は、“―発信する知のアーカイブス「グローバルコモン」を目指して―”を掲げ、教育・研究はもとより、地域連携、社会貢献を国際的に展開する改革を推進していきたいと考えています。
 現在学長室においては、21世紀の高等教育機関に要請されている、これからのあるべき教育形態として、誰でもどこでも学ぶことのできるユニバーサルアクセスを可能にする新しい教育システムを検討中であり、IT社会における新しい通信教育課程を2007年度から設置しようと準備を進めています。これが実現しますと、社会人や通学が困難な市民、地方在住の校友に対してはもちろん、海外において明治大学の教育を受けたいと希望している方など、多くの人々が受講可能となり、全く新しい地球市民の輪が誕生するものと期待できます。
 また、通学生の教育においても、これまで明治大学においてはあまり重点がおかれてこなかった国際化を推進すべく、海外で活躍できる人材を養成する新学部や、明治大学の顔であるスポーツを学問的に追求する新学部の構想が検討されています。さらに新大学院構想も検討されており、リバティタワーやアカデミーコモンが完成したことにより、これまでの明治大学のイメージが一新されたと言われていますが、外観だけでなく新しい学部や大学院の新しい教育を行うことにより、内容がより豊潤な新しい明治大学を21世紀の高等教育機関のリーダーとして社会に貢献するものに築きあげ、全世界から注目される国際色豊かな大学にしたいと考えています。
 これらの改革は学長室のアイデアのみで実現できるわけではありません。法人の理解はもとより、教職員をはじめ、校友、父母ほか明治大学関係各位のご協力、ご支援を願うとともに、ぜひともご意見を学長室までお寄せいただきたいと思います。(学長室)
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