さる12月15日、駿河台校舎リバティタワー貴賓室において、納谷廣美学長とカナダ・ケベック州政府事務所代表ジャン・クラヴェ氏との間で、明治大学中央図書館におけるケベック文庫設置のための協定が締結された。
調印式では州政府事務所の方々、森宮康教務担当理事、原道生図書館長などの明大関係者が見守る中、協定書への署名が行われ、調印後には期せずして一同から拍手がわきおこった。また、調印式後のレセプションでは、ケベック州政府からプレゼントされたワインで乾杯。調印によりケベック文庫の公開に大きく一歩を踏み出したことを祝福し、会場は終始なごやかな空気に包まれた。
ケベック文庫とは、カナダ・ケベック州政府からの申し出により中央図書館に設置が決まった、新設の文庫である。これは、明大でのこれまでの政治経済学部特殊講義「現代のケベック」の実施をはじめとして、ケベック研究・カナダ研究が行われてきたことがケベック州政府に評価されたものである。明大図書館にとっても、収書方針のひとつである特色ある資料群形成に大きく寄与するものであり、管理・運営を引き受けるはこびとなった。今後は毎年「ケベック」をキーワードとする和洋学術書・官庁刊行物等の収集、ケベック関連データベースの契約を行い、利用に供される予定である。
調印式を終えた現在、資料収集・データベース契約の準備が進められており、2006年から閲覧・貸出までを行える資料として公開される予定である。図書館では、これら特色ある資料の積極的な活用を呼びかけるとともに、良質な資料群形成に向けての継続的な収集のほか、今後イベント等の実施により、この文庫の存在を積極的にアピールしていく予定である。(図書館庶務課) |