「明治大学広報」
 
第569号(2006年3月1日発行)
明大をあとに
 後輩にバトンタッチ           楠本 章
 団塊の世代をも含めた私たち18名の職員がこの3月末をもって退職します。
 40有余年勤めた職場と別れる日も迫り、その感慨はひとしおのものがあります。

 この間、本学の祝賀の節目々々となる創立100周年・120周年記念に巡り合わせたこと、また1960・70年代の大学紛争(2度にわたる学費改訂闘争/催涙弾の飛び交う中を右往左往し全共闘運動となった神田カルチェ・ラタン街頭闘争および大学立法粉砕闘争)、そして20世紀末のいまだ記憶に生々しい学園正常化闘争(通称・溝浚(どぶさらい))に遭遇し、数月にわたり学内施設にベットを持ち込んで泊り込むこと2度の体験をしたこと等々、善かれ悪しかれ、思い出は走馬灯のように頭の中を駆け巡ります。

 少子化時代・大学全入時代・大学合併到来と叫ばれ、競争原理による大学間競争の激化の中、昨年来、本学にも黒船(職員人件費等の2割削減に端を発した2007年度実施の新事務機構改革)来襲。しかし、職員自ら改革を考え、行政マンとしての努力によって、必ずや、良き宝船へと乗り換えていただけるものと信じております。

 外部評価に耐えうることは元より、まずは内部評価に耐えうる大学づくりを目指すことに期待しております。

 今後はOBとして外部より母校を見守ることとなる私たちも、終着駅は始発駅とか、母校の限りない前進と繁栄を願い、皆さまと肩を組み、声高らかに校歌を歌える機会を楽しみに第二の人生に向け、一足先に宝船?にて出航します。
 改めて、多くの方々の長年にわたる暖かいご厚情とご支援に感謝し、“卒業”の一言とさせていただきます。
(監査室長)
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