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理事長年頭所感「創立130周年を迎えて」

2011年01月01日
明治大学

理事長  長 堀 守 弘理事長  長 堀 守 弘

 新春を迎え、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。

 いよいよ本年、明治大学は創立130周年を迎えます。
 日本近代の草創期である1881年に3人の創立者である岸本辰雄先生、宮城浩蔵先生、矢代操先生による「わが国の近代市民社会を担う聡明な若者を育てたい」という熱い志から本学は始まりました。そして、明治大学人一人ひとりの叡智と不断の努力が実を結び、ここまでの歴史と伝統を築くことができました。

 わが明治大学はトップユニバーシティとなるべく、日々改革という名の創造を行い、未来を創っております。近年の本学の改革は紛れも無く、関係者皆さまの温かいご支援・ご声援があるからこそ推進されていることは言うまでもありません。

 さて、高等教育における教育力・研究力は社会的な指標であり、それが現在の大学全入時代において生き残りをかけた競争力につながっています。本学の経営を担う一員として、教育研究を行うにふさわしい自由闊達な明るく健全なキャンパス作り、個を活かしつつも社会規範である普遍的な判断力を伴った人格の陶冶に励んでまいります。
 教育・研究・スポーツ・文化等の分野において本学がさらなる飛躍を遂げるために、学生の目線や感性を充分に理解しながら130周年記念施設である6施設の開発を着々と進め、環境整備に尽力いたします。

 本学は着実に一歩一歩前へ進んでいることは間違いありません。今こそ3人の創立者の気概に倣い、建学の精神である「権利自由」「独立自治」を基盤とし、130周年を迎えた伝統と誇りを胸に、次世代の歩む道を築いてまいります。

 創立130周年は到達点ではありません。これを出発点と捉え、創立150年を見据えた改革を行ってまいります。国際化の推進とともに各界に及ぶ社会貢献が可能な人財の育成,その使命を果たすことで,高度な総合力を生み出し世界に誇れる大学となるのです。そのためにも、皆さまからの引き続き温かいご支援・ご指導を賜りたいと存じます。

 結びとなりますが、皆さまのますますのご健勝、ご多幸を心からお祈りし、2011年も本学が力強く躍進していくことを固くお約束いたしまして新年のごあいさつといたします。

 明治大学理事長
 長 堀 守 弘