日本列島は、中国・朝鮮半島などとともに東アジア世界を形成し、深く交流しながら歩んできました。中でも弥生時代から飛鳥時代にかけては、水田稲作の受容・渡来人からの様々な技術の受け入れ、漢字・仏教・律令の導入など多大な影響を受けた時代です。
古代日本国家は、東アジア世界の影響の中で形成されました。そして、今日でも渡来文化の痕跡は日本各地に残っています。このような発想の下、東アジアの視点で考古学や諸文献を学び、更にそれらを示す遺跡を訪ねるフィールドワーク、そして専門家との意見交換などを通じて、日本古代史像に迫りたいと思います。