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小澤ゼミナール  現代のユートピア文学・思想

研究内容

 この演習室では、主に英語圏の「ユートピア」文学・思想を研究します。「ユートピア」(Utopia)という言葉は英国の人文主義者トマス・モアの代表作『ユートピア』(1516年)に起源があります。元々は「どこにもない場所」を主に意味しましたが、時代が下るにつれ「理想郷」という意味で用いられることが一般的になりました。理想郷とは反対の「暗黒郷」を指す言葉として「反ユートピア」「ディストピア」という言葉もあります。20世紀以降、世界大戦や全体主義、冷戦やテロの恐怖など、大規模な悲劇が相次いだため、むしろ「反ユートピア」を描く作品(未来小説やSF映画など)の方が主流となりました。
 本演習室では、英語圏のユートピア(反ユートピアも含む)を研究対象とし、個々の作品の背景にある政治的・文化的文脈を把握しつつ、比較文化的視点から日本の文学・思想についても注意を払い、多角的な解釈を試みます。それを通じて、今日の私たちを取り巻くさまざまな問題(例えば、異なる価値観を持つ人々がいかに共存しうるかなど)について共に深く考えることを目指します。

ゼミの進め方

≪2年次≫

 ユートピアに関連するテクストを精読し、映画を鑑賞します。毎回担当者は、該当範囲を自力でまとめたレジュメを作り、発表します。合宿は行いません。

≪3年次≫

 個人または集団でテーマを設定し、研究します。研究成果については定期的に報告します。さらにエッセイとしてまとめ、『商学総合学際セミナー』に発表します。合宿は行いません。

≪4年次≫

 卒業論文を作成します。テーマは、ユートピアと関連するものであれば何でも良いです。個別の指導が中心です。