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戦国時代の実像を考える

研究内容

 「戦国武将」や「お城」というと,かつてはサラリーマンのおじさんたちが興味をもつ渋い趣味と考えられてきました。しかし,最近では一部の若者(とくに女性)のあいだで,それらは熱狂的なブームとなっているのだそうです。たしかにドラマやマンガに描かれる戦国武将の姿は凛々しく,合戦の情景は華やかで,若い人たちが魅力を感じるのもわかる気がします。しかし,それらのイメージは,どれだけ当時の実像を反映したものなのでしょうか? 歴史を考えようとするとき,基本となるのは,当時の人々が書きのこした日記や手紙などの「史料」です。本演習室は,「史料」を踏まえて,歴史的な事件や人物の本当の姿を考えてゆくことを研究目的とします。
 具体的には、新年度の2年生は「織田信長とその時代」を共通主題とし,当時の史料を輪読します。3年生は、戦国大名の分国法の分析を行う予定です。4年生には各自の興味のある時代の研究に自主的に取り組んでもらいます。教員の専門領域は日本中世史なので,およそ平安後期から江戸前期ぐらいまでなら指導できると思います。
 また,歴史の舞台となった土地の風景や史跡も立派な「史料」です。本演習室では,2・3年生合同で春・夏各1回、史跡見学を実施しています(春は1泊2日,夏は2泊3日。10年夏は石見銀山・松江城,11年夏は安土城跡・竹生島,12年春は会津若松,夏は兼六園・一乗谷,13年夏は太宰府・吉野ヶ里遺跡,14年夏は竹田城跡・天橋立,15年夏は秋田・角館,16年春は山梨,夏は滋賀)。
 「もう歴史小説やドラマの世界では満足できない!」という意欲ある皆さんの参加を待っています。

ゼミの進め方

≪2年次≫

春学期・秋学期ともに,全員で織田信長に関する史料を一緒に読みすすめて,基本的な史料の読解力を身につけてもらいます。

≪3年次≫

戦国大名の分国法を分析し、最終的には正確な現代語訳を完成させることを目的とします。

≪4年次≫

春学期・秋学期ともに,ゼミ生各自がそれぞれ興味をもった事柄にまつわる史料を調べて,個人報告をしてもらいます。4年次は春・夏の合宿は自由参加とし,年度末に2泊3日で卒業旅行を実施します。