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藤井ゼミナール  観光交通の社会経済学的研究

研究内容

 観光交通は,2つの形態に分けられます。1つ目は,観光者を出発地から観光地まで運ぶ派生的需要としての交通です。2つ目は,観光者の本源的需要として目的化している交通です。両者ともに観光にとって有用な交通形態です。
まずは両者の関連性・差異性をサービスという視角から検討していきます。たとえば,サービスの特性として次の2点が挙げられます。第1にサービスの即時性ゆえにその生産と消費の過程が同時に遂行されること,第2にサービスの質評価には多分に享受者の価値観が介入することです。商品化されたサービスをみると,その提供者は販売を生産に先行して確約しようとすることが指摘できます。観光交通が取り扱うサービスにもこうした特性が貫かれています。
観光交通は観光だけでなく私たちの日常生活にも関連している領域があるため,研究テーマ設定の糸口が比較的容易にみつかります。しかし,以下の点に留意して下さい。すなわち,観光交通を社会経済学的に認識すること,言い換えれば歴史的・論理的な側面からの分析を試み,観光交通の立体的な理解に努めることです。過去・現在・未来においてテーマは豊富にあります。

ゼミの進め方

≪2年次≫

「観光交通を学問化する」をモットーに,観光交通の研究に挑みます。その際,弁証法や認識論,交通論や観光事業論などに関する基礎的文献の学習,最新の新聞記事(観光交通関連),および英語文献(観光交通関連)を題材に討論していきます。このほか,世界遺産の学習も予定しています。春・夏の合宿はあります。

≪3年次≫

 年間を通じて,観光交通に関する新聞記事と英語文献を題材に討論します。さらに、春学期はグループごとに共同研究を実施します。秋学期は学内外で共同研究の発表を行ない,プレゼン能力を涵養します。11月以降からは卒業論文作成の準備に向けた個人研究の指導が中心となります。春・夏の合宿はあります。

≪4年次≫

観光交通に関する新聞記事や英語文献を題材に多様な観点から討論します。また、春学期は卒業論文の本格的な作成に向けた個人研究の指導をします。秋学期は卒業論文の完成に向けて執筆を支援していきます。春・夏合宿への参加は任意です。