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神田ゼミナール  会計と租税と、そして我が祖国・日本のことを考える

研究内容

私には会計学について、忘れ難い、二つの問答の記憶が有ります。
一つ目は、昭和が終わろうとする頃、他大学の四年生だった私が、神田税務署でアルバイトをしていた時の事です。法学士と称する調査官との間に、こんな“やり取り”が有りました。
曰(いわ)く「へェーッ、神田クンは大学院に行くのかぁ……で、何やんの? カイケーガク??……そっかそっか、税理士ネライね。……へっ?そういう訳でも無いカモ?……??じゃ、行ってどーすんの?『学問としての会計学を知りたいデス』って?……フーン……キミ、変わってるねぇ…。じゃあさ、カイケーガクって何をするガクモンなの?『僕(神田)にも未だ良く解りませんけども、世の為・他人(ひと)の為・世の中のハッピーの為、何かをする学問だと思います。』だって??……プーッ(大嗤)キミ落(おち)研(けん)でしょっ!? カイケーガクでハッピーかぁ!イャー、ウケルウケルッ!! 荒唐無稽でっ!!(嗤)。」と。
もう一つは、本学大学院での事です。後期課程の先輩から、先程とは正反対の意味で忘れ難い、こんな言葉を承りました。
曰(いわ)く「神田さん、もし会計学が世の中のハッピーの役に立たないんだったら、会計学の役立ちって、何か他に有るんですか?」と。前期課程の院生だった私が、神田署での“やり取り”を、心外なる問答と訴えた折、先輩が真顔で仰(おっ)有(しゃ)ったのが、この言葉だったのです。
東日本大震災から、七年半余りが経過しています。震災後の報道は、かつて彼の地に生を受け、ついには彼の地の土となった累代の御先祖様方の智慧(ちえ)が、今般、彼の地に生きる多くの命を救ったことを、幾度と無く伝えました。津波被害からの復興も、津波に因る電源喪失で発生した原発事故の収束も、共に遙(よう)遠(えん)な道程(みちのり)です。しかし、たとえ一寸刻み五分刻みでも、復興に向け収束に向け前進している様に、私には見えます。我が祖国・日本という共同体に、連綿と蓄積され共有されて来た記憶が、震災後を生きる者供の背中を押し、教導しているかの如くに、私には思われてなりません。
新聞報道によれば、「内閣府が世界7カ国の13~29歳の男女(日・獨・佛・瑞(スウェーデン)・英・米など各千人程度 神田註)を対象に(平成25年11月から12月に 神田註)実施した意識調査で『自国のために役立つことをしたい』と答えた日本の若者の割合が54.5%に上り、7カ国中トップだった……」(『産経新聞』平成26年5月26日、3面)との事です。我が国の総人口からすれば“少数派”の若い人達が、我慾の虜(とりこ)になっていないのを裏付ける一つのデータと、考えます。その一方で報道は「……日本の若者の自己評価が低いことも、改めて明らかになった。」(前掲紙面)とも伝えています。矛盾するかの様な、こうした意識を持つ若い人の背中を、教員は手を変え品を変え、各自の志に沿って押したいと、熱望するものです。
以上を踏まえ、演習では、“日本の来し方に学び、行く末を模索する”事を前提に、会計と租税と、そして日本について、考えを深める予定です。

ゼミの進め方

≪2年次≫

 二・三・四年次の総てに共通で、教材について質疑応答をする予定です。各自にレジュメの作成を求めるか否かは、履修人数が確定してから教員が判断します。論文は必須ではなく、執筆希望者には所要の指導をします。なを、諸般の事情により、泊まり掛けの行事は実施しない予定です。節目節目に、文化行事や懇親会は実施する予定です。 

≪3年次≫

 これ迄の過ごし方を省み、今後を真面目に模索する場として、ゼミを役立てて下さい。 

≪4年次≫

 ゼミは粛々と開講されますから、平常心で学習して行きましょう。