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山田ゼミナール  経済格差と応用マクロ・ミクロ経済学

研究内容

 世界金融危機以降、経済格差は世界中で再注目されるようになりました。ごく一部の資産家が巨万の富を保有する一方で、まったく貯蓄がない家計も数多く存在しています。失業率が高くなれば、それだけ収入がない家計が増えることになります。この状況で私たちは何をすればよいのでしょうか?お金持ちがお金持ちであるのには理由があります。悪いことをしている人やたまたま生まれが良かった人、才能に恵まれた人、努力をして富を得た人、様々です。しかし、単純にお金持ちの富を貧困層に移転すればよいというわけではありません。格差問題は感情的で不毛な論争や根拠がない偏見による非生産的な議論になりがちです。本ゼミでは「科学的」なアプローチをとります。具体的には、客観的に検証可能な理論とデータに基づいて経済格差を考察します。
 経済格差を議論するためには、ミクロ経済分析とマクロ経済分析の両方を身に着ける必要があります。例えば、家計の年齢毎の平均的な所得はいくら位でしょうか?当然、平均だけでは格差分析は出来ないので散らばり具合も分析をする必要があります。またどんなに所得や資産を持っていても消費支出をしなければ文字通り宝の持ち腐れです。富裕層と貧困層の消費パターンはどのようになっているのでしょうか?所得再分配が必要になれば税制や社会保障制度の知識が必要になります。女性の働き方といった問題も格差に関連してきます。当然、景気悪化は失業率の高まりを通じて格差を拡大させます。様々な経済問題は格差問題の側面を持っているのです。
こういった分析を“真面目に”行うには経済学に加えて、統計学やコンピュータ・プログラムの知識(R、Matlab、Python etc.)が必要になります。場合によっては英語の文献にあたる必要があるかもしれません。入ゼミ時に必須ではありませんが、経済学に加えて、英語、数学、コンピュータのいずれかの知識(あるいは複数)をしっかり身に着けてもらいたいと思います。

ゼミの進め方

≪2年次≫

 議論をするためには,共通の知識基盤が必要になります。輪読やエクササイズを通じて,基礎学力を養ってもらいます。ゼミ合宿を行うか否かはゼミ生の希望によります。2018年度は実施予定。

≪3年次≫

 グループ単位でテーマを設定し,ISFJ日本学生政策会議や各種ゼミ大会といった外部のプレゼンテーションへの参加を積極的に促します。

≪4年次≫

 各自の関心、設定テーマに応じて卒業論文を作成してもらいます。