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ゲストスピーカーによる特別授業(10月23日実施)

実施日:2015年10月23日(金)
実施場所:駿河台キャンパス 1011教室
科目名:物的流通論B
ゲストスピーカー:松川 公司(三菱化学エンジニアリング(株) プロジェクト第2本部 生産・ロジスティクス事業部 次長)

実施内容:
1.ロジスティクス教育・研究における、一般的な日米の違い
・アメリカでは、絶対的・普遍的な考えである原理原則を、経営の視点から戦略を重視して体系的に、一貫性のある全体最適を想定して教える場合が多い。
・日本では、物流現場でのオペレーションの視点から、細部の積み上げによる断片的な方式で、事例やハウツーを教える傾向がやや強い。
・ロジスティクス・サプライチェーンについては、体系的に学ぶことが重要である。

2.ロジスティクス理論の全体像の理解
・5つのロジスティクス基盤;KPI、IT、アウトソーシング、組織・教育、リスク管理
・5つのロジスティクス活動;顧客サービス、在庫計画・管理、サプライ、輸配送計画・管理、ウェアハウジング
・顧客のABC分析と、在庫品目のABC分析結果のマトリックスから、顧客サービスポリシーを満たした上でのロジスティクスコストの最小化による、ロジスティクスの最適化をはかる。

3.コンサルティング業務の流れ
・営業活動、提案、受注、調査、改善、導入
・いかに的確な調査を行うかで、その改善効果と費用が大きく変わってくる。


参考文献:
エドワード H.フレーゼル著、『サプライチェーン・ロジスティクス』(白桃書房)
エドワード H.フレーゼル著、『在庫削減はもうやめなさい』(ダイヤモンド社)   
                                                     
                                                          小川 智由(科目担当教員)